「登山は心のデトックス…」ソロ登山に初挑戦!登りと下りで歩き方が違う?!初心者向け『山の歩き方』もイラストで解説。【作者に聞く】
――無趣味で無気力な干物女の私ですが…「ゆる登山」にハマって抜け出せなくなりました。
平凡な毎日を送っていたのに、ある日突然「登山」に目覚め、ゼロから「山登り」を勉強!「山女子」として活動する日常をかわいいイラストにして発信しているイラストレーター兼漫画家のありを(
@arichon_official
)さん。
ウォーカープラスでは、「ゼロから山女子始めてみました」と題し、ありをさんが「山女子」として日常を送る実録漫画と、登山に興味がある方必読の「山登り知識コラム」を全編描きおろしでお届けします。
体力が無くても!友達が居なくても!大丈夫。この漫画を読めば山登りの知識も魅力も全部マルっとわかるはず!ゆるーく「山登り」はじめてみませんか?
第9回は、初のソロ登山に挑戦します(隔週火曜日18時更新)。



――初心者がソロ登山に挑戦する際の注意点やポイントはありますか?
たくさんありますが、特に「ソロ登山リスク」を知っておくことが大切だと思います。
一人は気楽ですが、何かあった時に全て自分で対処しなくてはならないので、自分の経験を振り返ってみても、やはり初心者が一人で山に入ることはリスクが高いと思っています。
ただ、今は本やSNSを通して登山知識を学べる機会が多く増えましたし、GPS・電子地図・登山用品も開発され、備える手段も増えました。ですから、「山の選択と備え」を間違えなければもちろん一人でも山登りを始められるとも考えています。
その上で、「危険予知能力」を高めていくことも大事です。危険予知とは、予め危険を察知して事前に対処すること。命を守る看護現場でも求められる能力です(実は元看護師でした)。
…もしこうなったら?と最悪の事態を想定して計画・物の準備をしましょう。
「こうしよう」とあらかじめ考えていれば、何が起きてもパニックにならずに行動しやすいです。過去の遭難事例を読んだり、トラブル時の対応の知識を頭に入れておくとよりその能力がアップしやすいです。状況の過小評価をしないことも大切ですよ!
例)登山前
「もし遭難しちゃって電波も通じなくなったら…?救助要請できない!」
→(行動)登山計画を家族と共有、もしもの時の対応を話し合っておく。
例)登山中
「予想以上に雨が降ってきた。このままひどくなったら…?登山道への影響があるかも!」
→(行動)ルートを確認。川沿いルートだった場合、事前に川の情報を調べていなければ登山を中止する。
OR
→(行動)今以上に雨が悪化したら、あの地点で1時間程留まって判断しよう。





――初心者向けに、基本の山の歩き方を詳しく教えてください。
私が初心者の友人と山に行くときは、以下のポイントを伝えています。
・足元ばかり見ず先の障害物も確認しつつ歩く
・トボトボと小股で歩く
・身体を左右に揺らしながら歩かない(フラフラしない)
・滑りやすい場所は踏まない(木の根・湿った岩や木道・ザレ場など)
街の舗装路と異なり、山は地面の傾斜が不均一で、石や木の根っこなどの突起物もあります。そのため歩き方にも工夫が必要で、足の置き方(接着)と重心移動が特に大切だとこれまでの登山で学びました。
しかし、頭で理解しても行動は難しく、実際にすべったりこけたりして自身の感覚で身につけるしかないところもあると思います。

第9回は、初のソロ登山に挑戦します(隔週火曜日18時更新)。