うつ病で仕事に行けないのは当たり前/『マンガでわかるうつ病のリアル』(8)

2020年4月28日 18:30更新

東京ウォーカー(全国版)

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慣れないテレワークにストレスを抱えていたり、子供の面倒を見るのに疲れてしまったり。「楽しい予定もぐっと減って、なんとなく気分が落ちている……」という人や、その周りの人にぜひ読んでほしいのがこちらの作品。重度のうつ病に5年以上苦しむも「メンヘラマッスル作家」として奇跡の復活を遂げた錦山まるが、あなたの知らないうつ病のリアルを連載形式でお届けする。

登場人物たち無断転載禁止


「遊びには行けるのに仕事には行けない」なんて、納得できない!


遊びと仕事の労力は違う


休職中のうつ病患者は、家でじっとしていなきゃいけないのか?


うつ病患者がよく言われるけれど?


「『遊びには行けるのに仕事には行けないのか!』うつ病の人が遊びに行くと、このように言われることがあります」

「何となく正論に聞こえる気もします。ですが、体調がいいときだけ自分のペースで好きなようにやればいい『遊び』と、決まった時間に責任を持って他人のことも考えて取り組まなくてはならない『仕事』……。この2つが果たして同じレベルの労力なのでしょうか?」

「全く違いますよね。必要な体力も、かかる精神的な負荷もまるで違います。仕事の息抜きに遊ぶ人はいても遊びの息抜きに仕事をする人はまず聞かないように、実は『遊びに行けても仕事には行けない』のは何らおかしな話ではありません」

ひどい病気で学校を休んだ日に、家で猛勉強なんてムリだろ?


誰しも学校を休んだ日にちょっとゲームをしたりする経験もあるのでは


「『そうかなぁ……?』と思う人は、病気で学校を休んだ日のことを思い出してみてください。病気がある程度よくなってきて、少しは身の周りのことをやったり布団でゴロゴロしながらちょっとゲームをするくらいなら出来ても、学校に行ったり家でガッツリ勉強をしたりするのはまだ無理……。こんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか?」

「遊びに行ったうつ病の人だって、1年中毎日楽しく遊びに行っているわけではありません。薬が効いたりしっかり休んだりした結果、つまり治療をがんばった結果、『たまーにちょっと遊びに行くことぐらいなら何とか出来る』ようになっただけです」

「おまえのせいで俺の仕事が増えたのに……」そう思ってしまうのは自然なこと


ズルイと思うのも無理はありませんが……。


「もちろん、こうした説明を受けても、それでも『ズルい』と感じることはあるかもしれません。理屈として理解できたとしても、感情まで納得できるかと言われたらそれはまた別の話です」

「あなたが毎日働いてヘトヘトに疲れている時に、いくら病気療養中とはいえ楽しそうに遊んでいる人を見たら。病気で休職した同僚の仕事が自分に回ってきて大変だった日に、その休職した同僚がSNSにキラキラした写真を上げていたら。病気の家族を必死に支えるために心身をすり減らしているのに、その家族が、自分がしたくても出来ないような楽しいことをいっぱいしていたら……。『ズルい』と思ってしまうのも無理はないですし、『遊べるなら働けよ!』と恨み言の1つも言いたくなるのは人として自然な流れでしょう」

「ですが、本人にとっては治療をがんばった結果やっと進めた大切なステップです。どうか本人にぶつけず、本人に見えない場所で吐き出していただけたらありがたいなぁと思います」

次回「同じ病気だから起こる問題」では、うつ病患者同士でのトラブルの事例を紹介する。

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