【漫画】「俺は嫁をこんなに苦しめていたのか」自分のアスペルガー特性が原因で離婚に至った彼氏の激しい後悔

2022年6月30日 19:28更新

東京ウォーカー(全国版)

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アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)と診断されたご主人とのちょっとユニークな日常生活をInstagramで発信している、ちくわさん( @chikuwa_bloger )。彼女のコミックエッセイ連載「好きになった人はアスペルガーでした」は、ちくわさんとご主人の出会いから、沸きあがる違和感、まさかのカミングアウトを経て、それを受け入れ結婚するまでを描く。第9話となる今回のテーマは「診断結果。そして離婚。」。

子供のような無邪気さや裏表のない言動に好感を抱き、テニススクールの担当コーチ(のちのご主人)と交際を始めたちくわさん。彼はアスペルガー症候群のため、場の空気を読んだり人の気持ちを想像したりすることが大の苦手。そのことを知らないちくわさんは、非常識に思える言動に対してストレスが積み重なり、ついに怒りが爆発。すると彼は、アスペルガーの特性のために当時の妻を苦しめ、離婚した話を語り始めた。

第9話「診断結果。そして離婚。」

当時の妻に離婚を思いとどまってもらうため、発達障がいの検査を受けた彼。2週間後、ついに検査結果が伝えられた。

第9話「診断結果。そして離婚。」1

第9話「診断結果。そして離婚。」2

第9話「診断結果。そして離婚。」3

第9話「診断結果。そして離婚。」4

第9話「診断結果。そして離婚。」5

第9話「診断結果。そして離婚。」6

第9話「診断結果。そして離婚。」7

第9話「診断結果。そして離婚。」8

第9話「診断結果。そして離婚。」9

第9話「診断結果。そして離婚。」10


幼少期の記録がないため断定はできないが、限りなく黒に近いグレーゾーンの発達障がいであるという診断だった。彼は、かつて指摘された通りだったことを妻に伝えるが…。

第9話「診断結果。そして離婚。」11

第9話「診断結果。そして離婚。」12

第9話「診断結果。そして離婚。」13

第9話「診断結果。そして離婚。」14

第9話「診断結果。そして離婚。」15

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第9話「診断結果。そして離婚。」19

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第9話「診断結果。そして離婚。」22

第9話「診断結果。そして離婚。」23

第9話「診断結果。そして離婚。」24

第9話「診断結果。そして離婚。」25


妻はカサンドラ症候群になっていた。アスペルガー症候群のパートナーとコミュニケーションがうまく取れないために身体的・精神的不調に陥る状態だ。時すでに遅く、離婚成立。彼は激しい後悔の念に襲われる。

カサンドラ症候群で苦しむ人を減らすためには

ちくわさんのInstagramのフォロワーの中にも、カサンドラ症候群になったという話は多く寄せられている。「例えば、旦那様と離婚した後もなお、抑うつ状態や心身不調を抱え続けていたフォロワーさん。数年後、私のInstagramをきっかけにアスペルガー症候群の存在を知り、初めて自分がカサンドラ状態だと自覚されたようです。ほかには、アスペルガーの夫と何とかやっていきたいと願うものの、発達障がいに対する周囲の理解や共感を得られず、その孤独さからカサンドラ状態を抜けられない方もいらっしゃいます」

カサンドラ症候群に陥る人が絶えないことについて、ちくわさんは発達障がいそのものの認知度が低過ぎることに問題を感じている。「まず『夫がアスペルガーだ』と分からなければ、自分の不調がまさか夫とのコミュニケーション不一致や、周囲の無理解だなんて思いもよらないですよね」

カサンドラからの脱却は、まずは原因を知り、自分の状態を自覚することだという。「発達障がいの認知度がもっと上がれば、『パートナーがアスぺルガーでは?』と疑うケースが増えてきます。そうすれば、もしアスペルガーだった場合に対策を立てやすくなるので、長年謎の不調に苦しみ続ける人も減るのでは?と思います。また、発達障がいについての認知が正しく広まることで、周りにも真に理解してくれる人が増え、共感を得られ、結果として孤独感から解放される人が増えればいいな、と切に願っております」

カミングアウトに対し、ちくわさんはどう思ったのか

そんなちくわさんも、彼からカミングアウトされた時は知識がほぼなかったはず。率直にどう感じたのだろうか。「最初『カサンドラ』と聞いた時は、『なにそれ?恐竜の名前かなんか?』とまったくピンときませんでした。ただ、話の中で発達障がいやアスペルガー、ADHDという単語が続々と出てきた時に、大学時代の発達心理学の講義を思い出したんです」

その講義では、"発達障がいを個性をして捉える"という概念を教えてもらったという。そのため「カミングアウトの直後は、『彼にはそういう個性があったんだ』と感じました。むしろ、今まで抱いてきた『なんで?』『どうして?』の理由が分かり、スッキリした気持ちになったことを思い出します」

一方で、一抹の不安も感じていた。「当時私は30歳ということもあり、付き合い続けるなら結婚したいと漠然と思っていました。そのため、今後どうしたら上手くいくんだろう…と少々不安な気持ちにはなりましたね。ただ、彼のことは好きだったので、発達障がいだからすぐ別れるという選択肢はなく、『今後いろいろ対策も考えなきゃだし、大変だなぁ!』と不安を抱きながらも、気持ちは前を向いていた気がします」

なお、ちくわさんのご主人の場合は、人の気持ちを想像できない特性に加え、多動性や衝動性に代表されるADHD(注意欠如・多動症)の特徴もあるタイプ。漫画内や記事に出てくる特徴の描写はあくまでちくわさんとご主人のケースに対する説明で、すべてのアスペルガー症候群の方に当てはまるわけではないことを念のため補足しておく。

取材・文=折笠隆

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