【漫画】彼のアスペルガー特性を甘く見てた!京都デートで引きずられ、夏祭りでは置き去りにされ…心が折れる

2022年7月28日 17:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)と診断されたご主人とのちょっとユニークな日常生活をInstagramで発信している、ちくわさん( @chikuwa_bloger )。彼女のコミックエッセイ連載「好きになった人はアスペルガーでした」は、ちくわさんとご主人の出会いから、沸きあがる違和感、まさかのカミングアウトを経て、それを受け入れ結婚するまでを描く。第11話となる今回のテーマは「同棲」。

子供のような無邪気さや裏表のない言動に好感を抱き、テニススクールの担当コーチ(のちのご主人)と交際を始めたちくわさん。ところがある日、彼から自分がアスペルガー症候群であること、その特性のために当時の妻が精神的に病んでしまい離婚したと打ち明けられた。不安しかない告白に対し、ちくわさんはそれを受け入れた上で交際を継続、ほどなくして同棲を始める。

第11話「同棲」

彼とのコミュニケーションが何だかうまくいかなかったのは、アスペルガー症候群の特性によるものだった!ちくわさんはモヤモヤの原因が鮮明になったことで、コミュニケーションの行き違いを克服しようと前向きになっていた。

第11話「同棲」1

第11話「同棲」2

第11話「同棲」3

第11話「同棲」4

第11話「同棲」5

第11話「同棲」6

第11話「同棲」7


ところが、そう簡単ではなかった。同棲してみて、今まで見えていなかった相手の意外な一面に気づくというのはよくある話。ちくわさんの場合も例外ではなく、今まで見ていた彼のアスペルガー特性がごく一部に過ぎなかったことを痛感する。

第11話「同棲」8

第11話「同棲」9

第11話「同棲」10

第11話「同棲」11

第11話「同棲」12

第11話「同棲」13

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第11話「同棲」18

第11話「同棲」19

第11話「同棲」20

第11話「同棲」21(11話終)


夏祭りデートでは、テンションが上がりすぎて周囲が見えなくなった彼に置き去りにされた。「こんな時どうすれば…」今まで勉強した専門書に、その答えはなかった。

「京都っていうのは、走って観光する街なんだよ」

同棲して初めての京都デートで、多動・衝動性が強い彼に振り回されたちくわさん。行き先は鈴虫寺。最寄りの駅からはかなり遠く、さらにお寺にたどり着くには長い石段を登らなくてはいけない。季節は真夏。「駅に着いたとたん、夫のテンションはMAXに!!おいしそうなパン屋さんやきれいな街並みを見て、夫は『パン買うか!?』『きれいだな風景が!』『あ、コンビニでお茶買うか』と、目に入ったものから順に次々と口に出すので、会話は常に飛びまくりました」

ちなみに、鈴虫寺はご主人のおすすめスポットだったらしい。「『早くあの素敵なところへ連れて行ってあげたい』と気持ちが高まったのか、落ち着いて歩けなくなった夫は私の手を引っ張り、ついには駅から寺までランニング状態に…。『京都っていうのは、走って観光する街なんだよ!』と意味の分からない言葉まで飛び出し、1日ずっと夫のペースで京都デートは幕を閉じました(笑)」。ラストの石段でちくわさんはヘトヘトになり、周りの目を気にする余裕もなく思わず座りこんでしまったという。

同棲して初めて気づいた「食べ方」の特性

同棲をしてみて、ちくわさんが初めて気付いたご主人の特性がある。「夫はアスペルガー症候群特有の、感覚過敏の特性を持っています。そのため、夫は食べ物を『かき混ぜた』途端に、食感が気持ち悪くなって食べられなくなります」。例えば、納豆やビビンバ、卵かけご飯をかき混ぜて食べることができない。「ちなみに、冷凍ご飯は絶対にNGで、いくらホカホカに温めても砂を噛んでいるように感じるそうです。そのため、夫の夕食が必要な日は炊き立てのご飯、必要のない日は冷凍ご飯と区別しています」

また、かき混ぜると食べられないことに似ているが、いわゆる”三角食べ”もNGだそう。「ご飯を食べ終えてから、おかずを食べ終えて、ラストに味噌汁を一気飲みといった『ばかり食べ』になります。理由は、口の中でいろんな味覚が混ざり合うのが気持ち悪いからだそうです。ちなみに、ラストの味噌汁だけをとっても、汁だけを先に飲み干して、その後に残った具材だけを食べるというふうに徹底しています。同棲する前は、さすがにそれは気づかなかったですね(笑)」

同じ特性でも、身内になったからこそ許せなくなることも

そして、同棲して最も大きかったのは”気を許している関係だからこそ特性が出やすい”ということだった。「コーチと生徒の関係から、彼氏と彼女、結婚を意識する仲…と距離が近くなるほど、夫の気はゆるゆるになっていきました。もちろん一般的なカップルもある程度はそうだと思いますが、夏祭りで置いて行かれた時には、愕然としましたね(笑)」

さらに、関係が近くなる(=身内)ことで、どうしても笑って済まない部分が出てきたという。「友達ならある程度は放っておいても許されるところを、身内だからこそ注意したり、周りに気を遣ったりしなければならない。同じ特性が出たとしても、特性に対する困り方の度合いが大きくなっていくのを感じました」

彼のアスペルガー特性による数々の行き違いは、まだごく一部に過ぎなかったという衝撃体験。だが、ちくわさんは新たに対策を立て、克服を目指していく。

なお、ちくわさんのご主人の場合は、人の気持ちを想像できない特性に加え、多動性や衝動性に代表されるADHD(注意欠如・多動症)の特徴もあるタイプ。漫画内や記事に出てくる特徴の描写はあくまでちくわさんとご主人のケースに対する説明で、すべてのアスペルガー症候群の方に当てはまるわけではないことを念のため補足しておく。

取材・文=折笠隆

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