【漫画】「相手がアスペルガーと知って結婚したのはあなたでしょ」信頼する母の一言に打ちのめされ孤独のどん底に

東京ウォーカー(全国版)

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アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)と診断されたご主人とのちょっとユニークな日常生活をInstagramで発信している、ちくわさん( @chikuwa_bloger )。彼女のコミックエッセイ連載「好きになった人はアスペルガーでした」は、ちくわさんとご主人の出会いから、沸きあがる違和感、まさかのカミングアウトを経て、それを受け入れ結婚するまでを描く。第14話となる今回のテーマは「理解者に理解されない苦しみ」。

子供のような無邪気さや裏表のない言動に好感を抱き、テニススクールの担当コーチ(のちのご主人)と交際を始めたちくわさん。ある日彼から自分がアスペルガー症候群であること、その特性のために当時の妻が精神的に病んでしまい離婚したと打ち明けられたが、ちくわさんはそれを受け入れた上で交際を継続。試行錯誤の末にコミュニケーションの困難を克服し、結婚を決意する。

第14話「理解者に理解されない苦しみ」

第14話「理解者に理解されない苦しみ」1

第14話「理解者に理解されない苦しみ」2

第14話「理解者に理解されない苦しみ」3

第14話「理解者に理解されない苦しみ」4

第14話「理解者に理解されない苦しみ」5

第14話「理解者に理解されない苦しみ」6

ついに結婚を決めた2人。その後も相変わらず仰天エピソードには事欠かなかったが、無事挙式にこぎつけた。そんな幸せ絶頂のちくわさんには一つ悩みがあった。

第14話「理解者に理解されない苦しみ」7

第14話「理解者に理解されない苦しみ」8

第14話「理解者に理解されない苦しみ」9

第14話「理解者に理解されない苦しみ」10

第14話「理解者に理解されない苦しみ」11

第14話「理解者に理解されない苦しみ」12

ご主人のアスペルガー症候群について、ちくわさんは最も信頼するお母さんにだけ伝えていたのだった。そんなある日、些細なきっかけでご主人にイライラしてしまったちくわさんは、お母さんについ愚痴をこぼしてしまうが…。

第14話「理解者に理解されない苦しみ」13

第14話「理解者に理解されない苦しみ」14

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第14話「理解者に理解されない苦しみ」22

第14話「理解者に理解されない苦しみ」23

第14話「理解者に理解されない苦しみ」24

第14話「理解者に理解されない苦しみ」25(第14話終)

カサンドラの孤独感(=アスペルガー症候群のパートナーに対する苦労を周囲に理解してもらえず孤立する)とはこれほどまでにつらいものなのか。ちくわさんは底なしの穴に落ちていくような思いだった。

義両親には丁寧に挨拶しようと決めていたのに…(怒)

ご主人が疎遠だった父親に初めてちくわさんを紹介する時に、サプライズとしていきなり引き合わせた話が出てくる。「夫は前妻さんと離婚する際、義両親に難色を示されたそうです。おそらく夫のいつもの説明不足で、義父も投げやりに離婚するように捉えてしまったのでしょう。以来、義父とは仲があまりよくなく、連絡もほとんど取っていなかったらしいです」。そんな背景を知ったちくわさんは、義両親への挨拶はタイミングも含め慎重に行いたいと考えていた。ところが、「プロポーズ後に私がふと『義父さんと義母さんにも挨拶行かなきゃね〜』と漏らした言葉を、夫は何の考えもなしに受け取ってしまったようです」

数日後のデートの時にスーパーに立ち寄ることになった2人。「甘いものも買いたいな〜」というちくわさんに、彼は「じゃあ、あの店員さんに場所聞いてきなよ」と伝えた。「そこで私が店員さんとデザートコーナーまで行ったところ、私の背中でいきなり『親父、久しぶり』と彼の声が!なんと、義父の職場だったんです」。お義父さんからすれば丁寧な挨拶どころか、疎遠だった息子が“謎の女性”同伴で突然押しかけた状態に。これにはお義父さんも唖然として、場がカオスになったという。

ちくわさんが後でご主人を問い詰めると、「サプライズのほうがおもしろいと思った」と一言。やっていいサプライズと、ダメなサプライズがあること。そして、サプライズはただ内緒でやればいいのではなく、相手が喜んでこそ成立するものだと、ちくわさんが渾々と説明したのは言うまでもない。

母の「分かって結婚したんでしょ」は正論で、胸が苦しくなった

そして無事に結婚したのもつかの間、ちくわさんがご主人についての軽い愚痴をお母さんにこぼしたところ「分かって結婚したんでしょ」と一言。この何気ない言葉にちくわさんは胸が苦しくなったという。「『仕方ないよね』『我慢しないとね』『分かって、あなたがそう決めたんだもんね』そのすべてが正論だったからです。そして、一番の理解者である母に寄り添ってもらえない、相談できないと感じた時、ズドンと孤独感を感じました。誰に今後、頼ればいいんだろうって。今でも、その時の感覚を思い出すだけで胸が苦しくなります」

まさに“カサンドラ一歩手前”に陥った。ちくわさんはアスペルガーについての知識があるだけに、それまでも「(カサンドラに)ならないようにしたい」「いつなるか分からないから怖いな」と注意していた。「夫と一緒に過ごす中では、マインドも含めてかなり気をつけていました。ただ、母に関しては正直無防備で、つい愚痴をつらつらと言ってしまったんですよね」

お母さんはご主人がアスペルガー症候群だとは知ってはいるものの、発達障がいの知識は浅く、ましてやカサンドラやパートナーの苦労まで想像が及ぶわけもない。「そんな母に、むやみやたらに本音を話してしまったことで、カウンターを顔面からもらってしまったという感覚です。それ以降は、もし夫のことを話すにしても、相手を選びに選んだり、内容を気をつけるようにすることで、自分のメンタルを守るようにしています」
 

カサンドラの孤独感は猛烈にキツい

カサンドラの孤独感を垣間見たちくわさんは言う。「それでも、私はまだ夫がアスペルガーだと分かっていたので対策は立てられます。カサンドラに対する知識もあり、幸いにしてそこから沼に入り込むことはありませんでした。しかし、一般的なカサンドラ状態の人は夫がアスペルガーであると気付いておらず、当然自身もカサンドラであるということに考えが及ばないため、対策の立てようがありません。状況を知らないまま長年その状態が続いていると思うと、本当につらいだろうなと感じました」

ちくわさんは続ける。「特に、自分が一番信頼している人にでさえ、この気持ちを分かってもらえない。それは、自分自身を責めるようになってしまうのも仕方ないだろう、と。そのモヤモヤが、家庭間という日常レベルで起こるとすると…もう苦労は計り知れません」

衝撃を受けたちくわさんは、同じ境遇にあるまだ見ぬ人たちとのつながりに活路を見出だしていく。

なお、ちくわさんのご主人の場合は、人の気持ちを想像できない特性に加え、多動性や衝動性に代表されるADHD(注意欠如・多動症)の特徴もあるタイプ。漫画内や記事に出てくる特徴の描写はあくまでちくわさんとご主人のケースに対する説明で、すべてのアスペルガー症候群の方に当てはまるわけではないことを念のため補足しておく。

取材・文=折笠隆

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