福岡県・箱崎にある「パンストック」は、全国各地から大勢の人が足を運ぶ人気店。店内には、“体にいいものを、おいしく食べてほしい”というオーナーの想いが詰まったパン約70種類がズラリと並ぶ。
同店のパンは、じっくりと時間をかけて発酵させることで、劣化しにくく、冷凍してもおいしく食べられるのが特徴。開店直後から行列ができ、たくさんのパンをまとめ買いする人の姿も多い。
1番人気は、言わずと知れた「めんたいフランス」(350円)。特注で作られたこだわりの明太子や、手作りのマヨネーズ、九州産のバター、京都から取り寄せた米酢など、こだわりの食材を使う。端から端までたっぷりと詰まったオリジナルめんたいソースがクセになる一品だ。
スイーツ系や調理系のパンも多彩にそろう。定番人気は、きび糖を使用した手のひらサイズのクリームパン「キビック」(150円)。モチッとしたパン生地に自家製のカスタードクリームがよく合う。貝殻の型押しで見た目もかわいらしい。
また、日本人に合うパンを目指し、研究を重ね誕生した「ジャぱんロール」(80円)もおすすめ。炊いた米を練り込んだ低グルテンのパンは、やさしい甘さで子供にも喜ばれている。
箱崎駅から徒歩圏内にあり、田舎町のゆったりした空気とパリの雰囲気が絶妙に合わさったような同店。
パンと向き合って20数年、「やっと少しパンと会話できるようになったかな…」と笑うオーナーのまっすぐな姿勢が、たくさんの人を虜にする秘訣だ。丹精込めて作られたパンを味わいに、ぜひ足を運んでほしい。
【九州ウォーカー編集部/文=八木あお、撮影=鍋田広一(パンフィールド)】
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