福岡市南区の高宮にある住宅街。そのなかに馴染むように店を構えるのが「モロパン」だ。趣を感じる古民家を改装した隠れ家のような佇まいに、入る前からワクワクしてしまうはず。フランスパリで学んだオーナーの愛情たっぷりのパンに魅せられて、遠くから通う常連客も多い。
定番人気はMORO食パン(1本907円・1斤302円)。高品質なカルピスバターを使用して、風味よく、しっとりやわらか。可愛いスマイルにもなんだかほっこりしてしまう飽きのこない味わいだ。
差し込む光が心地よい店内に、朝から焼き立てパンのおいしい香りが立ちこめる。あんぱんからハード系まで、実に100種類ものパンが続々と並べられている。
MORO食パンに次ぐ人気の「メロンパン」(172円)は、牛乳の代わりにヨーグルトで仕込まれた生地がふっくらおいしい。また、糸島の採れたて新玉葱の甘みをぎゅっと堪能できる「新たまねぎパン」(172円)もおすすめだ。
モロパンではパンの製造スタッフが販売も行っているから、どのパンにしようか悩んだら、気軽にオススメを聞いてみよう。きっと、好みのパンが見つかるはず。
古民家をリノベーションした開放的な空間は、ついつい長居したくなる居心地の良さ。1・2Fにイートインスペースもあり、購入した焼き立てパンをコーヒー、カフェラテ、ココア(各172円)と一緒に、その場でゆっくり味わうこともできる。
また、店内に飾られた可愛い女の子のイラストも目をひく。モロパンのアイコンとも言えるこのイラストは、オーナーの友人であるイラストレーターが描いてくれたものだそう。
“小さな幸せのあるパン屋さんでありたい”というオーナーの愛情がたっぷり詰まったパンを味わいに行こう。
【九州ウォーカー編集部/文=八木あお、撮影=鍋田広一(パンフィールド)】
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