国分町の一角とあって深夜まで営業していて、飲みのシメについつい足が向かう「拉麺 はま家」。三重県は桑名産のハマグリを主役に、丸鶏を合わせて奥行きを持たせたスープはまさに傑出の個性。なめらかで“パツン”と歯切れのいい細麺に、ハマグリの香りと風味が絡みつく。65℃で真空調理した鶏チャーシューもふっくらとやわらかい。
ゆず塩そば(750円)
ハマグリのエキスたっぷりのハマグリ油と、苦みや酸味を一切残さず柚子の香りだけを抽出したゆず油が、ハマグリのスープに爽やかなアクセントを加えている。
■ラーメンデータ<麺>細・角・ストレート/製麺所:非公開・150g<スープ>タレ=塩・仕上げ油=ハマグリ油、ゆず油/濃度:超あっさり/種類:魚介(貝類)、丸鶏
きれいな水で育ったハマグリ
桑名産といえばハマグリのトップブランド。伊勢湾の海岸線、濾過した地下海水に抱かれ、木曽川の天然砂を寝床に育ったハマグリが味わいに生きている。
しそ塩そば(750円)
香気あふれる大葉を使った自家製しそ油は、さながら和製ジェノベーゼ。徐々にスープにとかせば、味わいに劇的な変化が訪れる。【ラーメンウォーカー編集部】