福岡市・白金に7月にオープンした「ごいち」(福岡市中央区)は、九州産の新鮮な肉、魚、野菜にこだわった居酒屋。和牛や地鶏の炭焼き、旬の魚介を惜しむことなく盛り付けた刺身、酒のあてにぴったりな大皿料理を、和モダンな雰囲気のなかで味わえる。
高級備長炭を使った炭焼きで、素材の旨味をダイレクトに堪能!
厳選した和牛や地鶏、糸島などから取り寄せた野菜を、シンプルに炭火焼きで調理。「牛赤身ステーキ」(950円)や「地鶏の炭焼」(864円)、「大きなしいたけ焼」(648円)など、どれも高級備長炭で旨みを閉じ込めながら炙るため、ジューシーな味わいと炭の香りが口いっぱいに広がる。
店主は炭火焼きを始めるにあたり、火と食材の距離、火加減などを試行錯誤。例えば牛モモ肉は、もともと少ない脂が逃げないように短時間で炙るなど、食材の種類や質を見極めながら焼き方を調整している。こうして作られた炭火焼きの数々は、どれも食材の味がダイレクトに伝わる。
熟練の包丁捌きで仕上げる刺身と、こだわりの大皿料理も必食
炭火焼きと並ぶ名物が、柳橋連合市場で毎日仕入れる新鮮な魚介だ。大名にある老舗の海鮮居酒屋で、12年間修行した店主。「どう包丁を入れたら一番美味しくなるかなど、魚の扱い方を学ぶことができました」と語るとおり、抜群の包丁捌きで鮮度と食感を最大限に引き出している。
また、カウンターの前に置かれた大皿料理も外せないメニュー。昆布とカツオのダシが効いた「博多がめ煮」(540円、ハーフ324円)、コーンたっぷりの「自家製野菜たっぷりさつまあげ」(270円)など、九州の郷土料理や創作料理が常時5種ほど並ぶ。また、全国から取り寄せた日本酒など、料理を引き立てるアルコールも多数そろう。
客同士の“一期一会”をとりもつ和やかな空間
「お客さんとの縁やお客さん同士の縁、料理とお客さんの縁を大切にしていきたい」という店主。人や料理の間をとりもちたいという想いから、店名は一期一会(いちごいちえ)の間をとって「ごいち」とした。和モダンな落ち着いた店内には、テーブルや小上がり、カウンターのほか、2階には16名ほど収容できる座敷や4~8名向けの個室を用意。仲間との食事やデート、宴会など様々なシーンで、人との縁を深めることができそうだ。
店主自慢の料理が8~9品付くコースは、2時間の飲み放題付きで4320円とコスパも十分。地下鉄の薬院、平尾駅から徒歩で約7分とアクセスも良好なので、幹事にとっても毎回重宝できる一軒になりそうだ。
[ごいち]福岡県福岡市中央区白金1-9-7 / 092-531-0055 / 18:00~翌1:30(LO) / 月曜休み
【九州ウォーカー編集部/文=岩崎洋明、撮影=菅祐介】
岩崎洋明