ランチ限定で寿司店が作る、和食・寿司・スリランカカレーが融合したかつてない“創作カレー”

横浜ウォーカー

寿司のシャリとスリランカカレーを融合した最新カレーを体験しよう!(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


2017年12月14日、創業1969(昭和44)年の2代続く寿司店、横浜中華街の「辰すし」が、ランチ限定で「シャリランカカレー」をスタート。スパイシーなスリランカカレーに寿司と和食を一体化させた、見たことのない創作カレーが話題になっている。

「シャリランカカレー」(950円) は、シャリ飯にさば味噌ドライカレー、海鮮の漬けマリネなどがのる。吉野葛で作ったカツオダシのカレーあんが口当たりをマイルドに。和風スープ付き(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


シャリランカカレーは、料理にカツオ節を使うスリランカの食文化にヒントを得て考案した、さば味噌ドライカレーに、寿司のシャリ飯、海鮮の漬けマリネなどを合わせたもの。さらにガリ(ショウガ)のピクルスやカツオ節の佃煮、スリランカ・モルジブのカツオ節のふりかけを添えることで、味にメリハリをプラス。早くもリピーターが続出しているという。

さば味噌ドライカレーの上に卵黄などがのった「すし屋のドライカレー」(800円)。和風スープ付き(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


ポイント1:寿司店の技が光る創業から続くシャリ飯


甘味と酸味をほんのり感じるシャリ飯は上品な味わい(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


味のかなめとなる米は、新潟産の新米を使用。研いだ米は数時間置き、冷めたい水を用いることにより、米自体の持つ味を保ちつつ、ふっくらつややかに炊き上げる。そこに酢、酒、砂糖を代々受け継がれる配合で加える。開店時から炊き方など一切変えることのないシャリ飯が、カレーを一層豊かな味わいにしている。

ポイント2:スリランカカレーに欠かせないスパイス


スパイスの配合をさまざま試した結果、現在のカレーが誕生(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


カレーには、クローブやシナモンをはじめ、スリランカカレーを作るうえでキーになるスパイスを8種類以上使う。また仕上がりの香り、味のバランスを考慮し、本場・スリランカのものにこだわっている。“寿司と和食の融合”がテーマのため、味を損なわないよう、これらのスパイスを独自にブレンドしている。

ポイント3:一品でもトッピングでも!海鮮メニューに注目


【写真を見る】「メカフライ」メカジキのフライ(250円)と「マグカラ」マグロの尾の身の唐揚げ(200円)※写真は撮影用にミックスしたもの、「特選マリネ」(400円)などトッピングも豊富(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


本マグロの尾をカレー風味にして揚げた「マグカラ」マグロの尾の身の唐揚げ(200円)や、白身や本マグロを、ワサビ、オリーブ油などで和えた「特選漬けマリネ」(400円)なども人気商品。カレーに添えるもよし、一品としても楽しめる一度で二度おいしいメニューだ。寿司店だけあって、海鮮の鮮度・質のよさは共にお墨付き!

イエローの「シャリランカカレー」ののぼりがひと際目立つ(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


網代の天井や漆喰の壁など高級感あふれる店内。夜は寿司店として営業している(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


取材担当・Qの感想


寿司の「シャリ」飯×「スリランカ」カレーを一体させた「シャリランカカレー」と聞き、どのような味なのか取材時まで想像できませんでした。試食させていただき、ほのかに酢を感じるシャリ、スパイシーながら品よく仕上げられたドライカレー、佃煮など、食材のハーモニーが絶妙でびっくり!「よくぞ考案された!」と感動しました。食べなければわからないこの感動を、ぜひいろんな人に感じてほしいです。【取材・文/中沢文子、構成/奥村沙枝奈、撮影/後藤利江】

奥村沙枝奈

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