「猫本専門 神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選」の著者・アネカワユウコによるトークショーが、2月18日(日)に東京・千代田区で開催された「ちよだ猫まつり」で行われた。今回は、そこで取り上げられたとっておきのネコ本たちを紹介する。
「まんが ねこねこ横丁 東京かんばん猫」(著・ねこまき)
レトロモダンな街並みが魅力の「ねこねこ横丁」で観光案内所の所長を務めるねこ長が、かわいらしい看板ネコのいるお店を案内。実在する店舗とネコたちを題材にコミック化した本で、「神保町にゃんこ堂」についてもお店ができるまでを漫画にしているネコ愛あふれる一冊。
「ザクロとたい」(著・もりもとりえ)
フォロワー6万5000人の人気インスタグラマー・もりもとりえが、白黒のネコ・ザクロと男の子・たいの丸3年の日々を追いかけた、とにかくかわいい一冊。ザクロのイケメンぷりとたいが成長して大きくなっていく姿にも注目。
「猫的な、あまりに猫的な」(著・白取春彦)
当たり前のことを当たり前にできず思い悩み問題をややこしくしてしまう人間に、哲学するネコが120の言葉を送る格言集。シンプルでわかりやすいメッセージが特徴で、ミリオンセラー「超訳 ニーチェの言葉」の著者・白取春彦氏が手掛けた一冊。
「世にも不思議な猫世界」(著・KORIRI)
SNSで人気のネコたちが多数登場。一度見たら忘れられないほど、ぶさかわがクセになるインスタグラムで人気のKORIRIが手掛けるイラスト作品集。登場するネコたちのプロフィールにかなりのページを使用しており、相関図などを確認してから見ると非常にユニーク。
「猫だって……。」(著・佐竹茉莉子)
フェリシモ猫部のサイトの中で佐竹茉莉子が連載中の「道ばた猫日記」の22の物語を一冊に収録。それぞれの生い立ちや今の暮らしを、事情を抱えるネコたちが自分の言葉で語る。保護されたばかりの写真や今の幸せな写真がふんだんに入った、保護ネコの姿に興味を感じることができる、ネコたちの気持ちに寄り添える本。
「猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ」(編・谷口香織)
74名の著名人が120通りのネコへの思いを、120枚のイラストと共に紹介。気になる他人のネコ事情が描かれ、どんなふうにネコと付き合ってきたのかを感じ取ることができる、プレゼントにもおススメの一冊。
「マンガでわかる猫のきもち」(著・ねこまき)
ネコの本音を漫画と解説ページで紹介した赤裸々本。漫画ページだけを読んでも拾えるヒントがたくさんあり、ネコのことを楽しく知れる読みやすさ重視が特徴。ネコ暮らし初心者やネコの本で楽しい本が欲しい人は必読だ。
「猫のいる部屋」
ネコと一緒に暮らす部屋作りの本。ネコとの暮らしを楽しむヒントや、ネコの特性に合った部屋作りがわかる。ネコとの暮らしに憧れを持っている人にもおススメの一冊。
「わたしのげぼく」(著・上野そら)
アルファポリス第9回「絵本・児童書大賞」参加作を絵本化。下僕と呼ぶ飼い主の男の子を振り回し自由奔放に生きる賢い白黒ネコが、年月を経て自身の最後を悟り、成長して青年となった男の子へ最後にプレゼントを送る、暖かな感動作。
これまでネコ本を多数紹介してきた、ネコをこよなく愛する「神保町にゃんこ堂」のアネカワが絶賛するだけに、ネコ好きならぜひ読んでおきたい厳選本だ。
永田正雄