市ヶ谷に1986年から店舗を構える「らいむらいと」は、ハンバーグやステーキといったオリジナル肉料理が堪能できる、今年で32年目を迎えた人気店だ。ランチタイムには、店外に行列ができる光景は何年も続く、いつもと変わらぬ日常の1コマとなっている。
「らいむらいと風ハンバーグステーキ」と命名された同店オリジナルのハンバーグは、スタンダードとチーズの2種で創業時からメニューに並ぶ、看板グルメの一つ。パティは、和牛やオーストラリア産の牛、そして豚肉を混ぜ合わせた合挽き。焼き上がったハンバーグの柔らかい仕上がりも特徴で、適度なジューシーさを感じる歯ごたえが心地よい。ライスとの相性は言うまでもない。
超個性派ソースとの相乗効果にも驚き
お皿一面に黄金色のソースの海が広がり、その上にまるで島のように浮かぶハンバーグが目を引く、らいむらいと風チーズハンバーグステーキ。全メニューの中でも一番の人気だという。
プロセスチーズ(ゴーダチーズやチェダーチーズなどのナチュラルチーズに乳化剤を加えて加熱・溶解させてから冷やして固めたもの)を使用することで、同店のスタンダードハンバーグとは一味違ったコクが口の中に広がる。
詳しいレシピは門外不出のガーリックバターソースを好みの分量でチーズハンバーグに浸して食べれば、うま味の奥行きがさらに深まる。そしてやっぱりライスと一緒に食べたくなってしまうのだ。
取材・文=中田宗孝、撮影=奥西淳二