東京下町のハンバーグの名店で、ハンバーグ以外の肉料理を味わってみた!

東京ウォーカー

下町の老舗洋食店「モンブラン」。看板メニューは6種のソースから選べるハンバーグだが、使用される食材のなかで最も重要なのは、やっぱり「肉」。ということは、ハンバーグ以外の肉料理もおいしくて当然といえよう。そこで本稿では吾妻橋店を訪れ、ハンバーグ以外の人気の肉メニューを紹介する。

店舗入口のショーケース。名物のハンバーグのほか、ビーフカレーやサーロインステーキなどさまざまな料理がディスプレイされている


これぞ浅草の老舗洋食店の矜持!和風ソースで味わうビーフステーキ


まずはステーキ。ハンバーグ同様に、味付けや切り方などで同店には数種類のステーキが用意されており、特に人気なのは、国産ビーフステーキ1814円である。使用される部位は、良質な脂がのったサーロイン。250gの大きさにカットし、塩と胡椒で下味を付けてからフライパンで約7分焼き上げる。仕上げにはバターと共にフランベし、上品な香りもプラス。玉ネギと醤油をベースに、赤ワインやガーリックソテーなどをブレンドしたコク深いソースもたまらない。分厚いビフテキを和風ソースで味わう、これが日本の誇る洋食店の醍醐味のひとつといえる。

【写真を見る】国産ビーフステーキ1814円。和風のソースには、オリーブオイルでソテーしたニンニクスライスが効いており、鉄板の熱であふれる香りもたまらない


デミグラスソースで楽しむ、洋食ならではのビーフカツ


そして、前記のビフテキの肉を使った豪快な揚げ物が、フライで人気の、ビーフカツレツ1274円だ。パン粉は、カツ用に粗さを指定した特注品を使用。この衣を適度にまぶし、絶妙に熱が入るように5分程度揚げる。これにより、表面はサクサクと、中身はミディアムレアのしっとりジューシーとした食感が生まれる。

そして仕上げには、牛のコク深いダシが決め手のデミグラスソースをたっぷりと。肉の旨味を存分に味わえるこの料理は、ワインをはじめとするお酒のつまみとしても大人気。肉と共に洋食でマリアージュを楽しめる。これも「モンブラン」の魅力なのだ。

フライで人気の高い、ビーフカツレツ1274円。国産牛のサーロインステーキを揚げ、「フランス風」のハンバーグと同じデミグラスソースをかけている。食べ放題で楽しめるのもうれしい


ワインは赤白共に、グラスなら410円。デキャンタなら1166円、フルボトルで1598円~と極めて破格だ


店内はレンガを随所に配した、アットホームで温かな雰囲気。テーブル席のほかにカウンターもある


取材・文=中山秀明、撮影=三佐和隆士

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