渋谷駅前の喧騒から離れた神泉エリア。界隈には食通好みの実力店が多いことで知られているが、行列ができる洋食店といえば「キッチン ハセガワ」だ。看板メニューはハンバーグ。本稿ではこの名物を中心に、同店の魅力を紐解いていこう。
牛タンを加えた上品な旨味のパティ
ソースやトッピングによって、同店のハンバーグは数種類がラインアップ。ただ、パティは共通であるためベースの仕込みは大切である。決め手は素材選びと配合にあり、特に牛タンを使っている点がポイントだ。牛と豚の合挽き肉を、細かすぎず粗すぎない絶妙な状態で仕入れる。ここに牛タンのミンチを加えることで、濃く上品な脂の旨味と豊かな粒感をプラス。これだけでも十分にウマいが、「キッチン ハセガワ」の魅力は芳醇なソースにもある。
肉とチーズと秘伝のソースが生む至福の味わい
その味わいは、“飲みたくなる”と言われるほどハイレベル。そして、このソースと絶妙にマッチする人気メニューがチーズを使ったハンバーグだ。「イタリアンチーズハンバーグ」レギュラー1200円、ハーフ680円と「デミグラスチーズハンバーグ」レギュラー1130円、ハーフ640円の2種類がある中で、今回はスタッフがイチオシの前者を紹介しよう。
このソースは通称「デミトマ」と呼ばれており、秘伝のデミグラスソースに、さっぱりとしたトマトソースをブレンドしたもの。フライパンで焼き目を付けたパティに、コク深いゴーダチーズをのせてオーブンへ。焼き上がったら仕上げに前記の「デミトマ」をたっぷりかける。ジューシーなパティ、旨味の濃厚なチーズ、そして全体を包み込むハイブリッドなソース。三位一体となったおいしさが、至福のひとときにいざなってくれる。行列必至だが、狙い目は平日15時ごろとのことで、ぜひご賞味を!
取材・文=中山秀明、撮影=三佐和隆士