“ひとりもんじゃ”ができる「三島屋」。ひとりもんじゃを堪能していると、「ここはね、たこ焼きと今川焼もうまいよ」と常連さんに薦められ、2品を追加オーダー。丸い皿に丸く盛られた「たこやき」は9個で300円、「今川焼」は1つ80円と、いずれもリーズナブルだ。
初代が大阪で修業したというたこ焼きは、外はカリカリで中はふんわりトロ~リ。しっかりとダシの効いた生地に、存在感たっぷりのタコが入っている。あらかじめかけられたソースと青のりが絶妙で、マヨネーズをかけるのが当たり前になりつつある昨今のたこ焼きに一石を投じるような新鮮さを感じた。できたてはかなり熱いので、猫舌の人は注意が必要だ!
ソース味を堪能した後は甘味が欲しくなるもの。今川焼は小ぶりながらもずっしりと重く、割ってみると小豆のつぶしあんがぎっしり。香ばしい皮にしっとりふわふわの生地と甘さ控えめのあん…満腹気味にもかかわらず、自然と2つ目に手が延びる。
1週間に2回炊くという小豆は北海道の十勝産。創業時より砂糖の量を30%カットするなど、時代に合わせて改良を重ねているという。小ぶりで食べやすい大きさのように感じるが、昭和の今川焼といえばこれが主流だった。現在このサイズの焼き型は姿を消し、都内では三島屋だけが使い続けているのだそう。【東京ウォーカー】
東京ウォーカー編集部