JR高円寺駅のガード下に延びる商店街・高円寺ストリート。こぢんまりとした飲食店や雑貨店、レコードショップなどが軒を連ね、レトロな雰囲気を醸し出している。
昼間からほの暗い通りを阿佐ヶ谷方面に向かって歩くこと3分、今回目指すひとりメシの店「タブチ」が見えてきた。月日を重ねてきたものだけが出せる風格を備えた、独特の赤色の看板に、否が応でも期待が高まる。
気前よく盛られたカレーと牛丼が共演する看板メニュー
タブチのおひとりさま率は脅威の90%、そのほとんどが男性客だという。彼らが厚く支持するのは「牛丼&カレーのW盛り合わせ」(650円)。特筆すべきはこのボリューム! 幅30cmを優に超える皿に、牛丼とカレーという主役級の2品が仲良く並んでいる。
ごちゃまぜにしてかき込みたい衝動をグッと抑え、まずは別々に味わう。
まろやかな甘口のルーに大きめにカットされた野菜がゴロゴロ。煮込まれて角が丸くなったジャガイモとくたくたのタマネギに、“実家のカレー”を思い出す。
続いて牛丼エリアへ。甘辛く味付けられたたっぷりの牛肉と、先ほどとはうって変わって、少しシャキシャキとした食感が残るタマネギがGood Jobだ!
個別でも完成度が高いのに、この2つがタッグを組んだらどうなってしまうのだろう…?
牛肉を惜しげもなくスプーンにのせ、カレーのルーにくぐらせる。なんとも贅沢でジャンクな組み合わせだ。くせのない甘めのルーと、あえて厚めに切っているという牛肉の歯ごたえ。「2人で高みを目指そうぜ!」というバディ感を思わずにはいられない。
カレーや丼は+100円で大盛りにできる。普通盛りでもボリューミーだが、大盛り3杯を一気にたいらげる猛者もいるのだとか。カロリーやメタボなんて言葉をつかの間忘れさせるチカラがこのメニューにはあるのだ。
ちなみにカレーは辛口もあるので、辛党の方もご安心を。ご主人いわく「結構辛いと思う」とのこと。辛さに耐えられる自信のある方はどうぞ。【東京ウォーカー】
東京ウォーカー編集部