水道橋の白山通り沿いで、創業より30年間愛され続けている台湾料理店「台南担仔麺(タイナンターミー)」。目移り必至の約80種類のメニューの中から4つの逸品をご紹介。
お酒に合う三杯鶏は、鶏肉とニンニクがゴロゴロ
ディナーメニューのイチオシは、「三杯鶏(サンペイジー)」(930円)。台湾料理ではポピュラーな鉄鍋料理で、ご飯のおかず、酒肴(しゅこう)として好まれている。名前の由来は醤油、ゴマ油、酒の“三杯”で味を整え、メインの具が鶏肉だから。店では醤油は色を出すための黒醤油と甘味のある台湾醤油を使い、酒は台湾米酒を用いる。さらに赤唐辛子とバジルなどでスパイシーに仕上げている。ニンニクがゴロゴロたっぷり入っているので、夏のスタミナ食としても注目したい。
学生が喜ぶ、チャーハン×パイクーのヘビー級丼
ご飯ものでは、牛肉麺と並ぶ国民食で屋台グルメとしても親しまれている「魯肉飯(ルーローファン)」(880円・提供は夜のみ)が“鉄板”だ。混合香辛料の五香粉と八角などによる芳醇な香りが甘辛い豚の角煮を包み、奥深い風味がクセになる。
ランチ限定セットでは「パイクー炒飯セット」(850円)が、若者の胃袋をキャッチ。チャーハンの上にジャガイモ粉で揚げる台湾式トンカツ(パイクー)をのせ、ヘビー級のボリュームを誇る。さらに小サイズの担仔麺も付くので、大食漢が喜びそう。
また、台湾のデザートといえば、高山植物から作るプルンと柔らかいゼリー、「愛玉氷(アイギョクシ)」(410円・提供は夜のみ)が有名。喉越しがよくひんやりして、レモンによるさわやかさも。暑い日に食べると、よりおいしく感じられる。
上記3つの魅力的な台湾肉グルメで夏に向けてパワーチャージし、愛玉氷で涼んでみては?【東京ウォーカー】
取材・文=小林智明、撮影=伊原正浩