有名店仕込みの凄腕シェフの奥深い中国料理をリーズナブルに

横浜ウォーカー

ここでしか味わえない中国料理をぜひ!(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


2018年4月2日、藤が丘に「赤坂維新號」や横浜中華街「広東名菜 菜香」などの有名店で20年修業した中村卓司氏が「中国料理 08番地」をオープンした。「大エビのチリソース」(1,706円)は、ケチャップではなく完熟トマトを煮詰めて作り、砂肝の料理は砂肝を低温の油で3時間火入れするという手のかけよう。これまで培った技を礎に独自の感性をプラスした料理は、どれも上品な味わいで滋味深く技が光る。ワインも珍しい銘柄をグラス約10種540円~、ボトル2,808円~そろえている。

「大エビのチリソース」(1,706円)は完熟トマトで作ったチリソースが絶妙で、あと味もすっきり(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


1日ハーブで寝かせた砂肝を、フランスの調理法で低温油で3時間煮た「砂肝のコンフィ香辣ソース」(918円)。もっちりとソフトな食感でハーブの香りが上品(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


ポイント1:女性が入りやすいモダンな空間


落ち着いた空間。テーブル席のほか、カウンター席もある(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


「女性のお客様が入りやすい店」をテーマに空間をデザイン。ガラス張りの内観は、白と黒を基調にモダンな中にもシックな雰囲気を演出している。さらにライトも浮き球とおしゃれで、夜になると明かりが外にこぼれ、幻想的なムードに。またゆっくりと食事しやすいように、テーブルも大きめをセレクトし、広く使えるようにしている。また、中華料理店では珍しいオープンキッチンだ。

ポイント2:オーナーシェフの腕前に注目


オープン以降、すでにリピーターが続出しているのだそう(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


オーナーシェフ・中村卓司氏は、「赤坂維新號」や横浜中華街「広東名菜 菜香」、新宿「XENLON TOKYO(シェンロン トーキョー)」など、中国料理の有名店で腕を磨いた人物。中国大連で修業し、中国料理専門調理師免許を取得(国家資格)した。素材の味や香りを大切に作った料理は、どれも存分に素材そのものの味が引き出されている。また「XENLON TOKYO」の門外不出とされる「門外不出 汁なし担々麺」(1,188円)も味わえる!

ポイント3:本場の調味料や地場産野菜をチョイス


市場にはなかなか出回っていない野菜を中心にセレクト(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


料理作りの要となる素材や調味料選びに力を注いでいるのも魅力。たとえば、山椒や唐辛子などの調味料は中国産。XO醤やラー油、そのほかの特殊調味料は自家製をセレクト。また、野菜は神奈川産をメインに仕入れ、「黄カブ」、「湘南トマト」など珍しい品種を吟味している。

ガラス張りの外観。目立たないようあえて小さな看板にしているのだそう(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


女性客がひとりでも気軽に足を運べる雰囲気に(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


取材担当・Qの感想


【写真を見る】「鎮江香醋 黒酢のスブタ 2塊」(1,296円)は、皮付きの豚肉を3時間蒸して柔らかくしたあとに揚げ、最後に黒酢などで仕上げる。角が立たないようマイルドな酸味が秀逸(C)KADOKAWA 撮影=後藤利江


「赤坂維新號」などで修業しただけあり、中村さんの腕はさすがです!「鎮江香醋 黒酢のスブタ 2塊」(1,296円)をはじめ、どの料理も品があって、あと味にもキレがあり唸ってしまいました。ワインも料理の味に合わせトロンテス、ジンファンデルといったブドウの品種でそろえられていますよ!【取材・文/中沢文子、構成/奥村沙枝奈、撮影/後藤利江】

横浜ウォーカー編集部

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