蔵前で意外と困るのがランチタイム。きっと老舗のおいしい店もたくさんあるだろうけど、特によそ者にはどこへ行けばいいかわからない。そんなランチ難民を毎日救っているのが「結わえる本店」だ。
芳ばしい玄米を求めて、連日人が集まる
ランチは休日のみならず平日も順番待ちするほどの人気。その理由の一つは、「栄養価が高い玄米をもっとおいしく食べることができないか」との思いで店主が開発したもちもち食感の寝かせ玄米。
寝かせ玄米とは、圧力鍋で炊いた玄米を3~4日保温ジャーで熟成させたもの。玄米は硬くて苦手という人もいるのだが、このひと手間で甘味と旨味が増し、もち米のような食感に大変身するのである。さらに香りも芳ばしく、実際店に入るとこの香りでさらにお腹がすいてくる。
ランチの玄米は、定番の小豆入りと、日替わりでもう1種の計2種から選べる。写真の小豆入りはほんのり塩気があって、香ばしさと相まってご飯だけでもどんどん食べてしまう。主菜、副菜は日替わりで、メダイの西京焼きや根菜のみそ汁など、だしのきいた和食がほとんど。こちらでは「日本の伝統的な製法のものを食べること」を推奨しており、胃にやさしい家庭的な総菜がいただけるのも魅力である。
そのほか店に並ぶ商品もしょう油や乾物など、昔ながらの伝統的な製法を守っているものばかり。店で提案している食生活ではたまにはお酒も飲んで良いそうで、国産無添加の純米酒も置いている。月1回のペースで、玄米の炊き方講座も開催中だ。(日程はHPで告知)。
蔵前に来た際はぜひ食べてほしい寝かせ玄米定食。まずは日頃の食生活で疲れた胃を休めるために、訪れてみてはいかがだろうか。
東京ウォーカー編集部