大分が誇る奇祭のひとつとも言われる「白鬚田原神社のどぶろく祭り」が、今年は10月17日(水)と18日(木) の2日間行われる。
この祭りは氏子たちによって仕込まれたどぶろくを、五穀豊穣を感謝して神様に捧げるという神事で、和銅3年(710)から1300年以上も続いている。
祭りのお楽しみはそのどぶろくが年にたった1度、この日に限って参拝者に振舞われることで、この有難い神酒を求めて全国から大勢の人が詰めかける。
本来は酒の醸造そのものが許可なしでは許されないが、古来から中断することなくこの神事が続いてきたことで、現在もどぶろくを振舞えるそうだ。
氏子たちは9月25日の「醸造始めの儀」に始まり、古くから少しも変わることなく伝えられて来た伝統の儀式に則って、しめやかにどぶろくを醸していく。有難いどぶろくをいただきながら、地域の人たちの篤い信仰に触れる行事だ。
また、神社の名前に由来して始まった「鬚自慢コンクール」も同時開催される。
他ではいただくことができないどぶろくを求めて、白鬚田原神社へ出かけよう。
ウォーカープラス編集部