クラシックとモードが融合した横浜のフランス「ブーランジェリー パティスリー・トレトゥール アダチ」

横浜ウォーカー

毎日のように食べるものなのに「パン」という響きのなかに、ほんのりとしあわせを感じるから不思議。そしてお気に入りのお店、初めてのお店で、どれにしようか迷う時も、ついほほえんでしまう至福のひと時。春爛漫、心もポカポカになる「しあわせになれるパン屋さん」をご紹介。

スタイリストからパン職人に


エレガントな店構え。一歩踏み入れるとフランスの世界観に包み込まれる


オーナーシェフの足立恵太さん「気に入った‟フランス”をセレクト、再現しています」


もともとフランスが好きで職人への憧れもあったというオーナーシェフのアダチ恵太さんは、アパレル業界のスタイリストから転身してパン職人に。渡仏の機会が多かった前職時代から常に最先端のフランスをキャッチしていたそう。東京やフランスの店で修業後、自身の地元である静岡県伊豆市で独立した。フランスでは主流のパンとお菓子が一緒に並ぶスタイルの店だ。瞬く間に人気が広がり「伝説のパン屋さん」と言われるほどの行列店になるが、夫婦2人だけでの製造に限界を感感じるように。そこで店で一緒に働くスタッフを確保しやすく、静岡のお客さんにも来てもらえる横浜に移転を決め、惣菜部門「トレトゥール」も加わった現在の店舗が誕生した。

左上「バ ゲット トラディション」(280円)、「パン オ フリュイ」(100g/120円)、「パン ド カンパーニュ」(540円)、「鴨の生ハムと青リンゴのサンドイッチ」(590円)、「パン ブリエ」(320円)


ガトーが並ぶ入口左手のケース。中央2つ、左から「タルト ショコラ」(490円)、「エクレア ショコラ」(350円)など


すべてはフランスからヒントを


フランス産の小麦を使用


「すべてはフランスからヒントを得ています」と足立さん。今でもフランスに行くと、パリを中心にリヨン、ブルターニュ、アルザス、ニースなども訪れ、製粉会社やフルーツ畑にも足を運ぶそう。「伝統的なものから、新しいものまで。現地で出合う星の数ほどの中から、自分がいいと思ったものだけをセレクトして再現しています」。年内も渡仏予定がある足立さん。今後も常に最先端の味と文化を発信する一軒として目が離せない。

見た目にもこだわる足立シェフのパンは、どれも選びたくなる美しさ


横浜ウォーカー編集部

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