大森駅西口すぐのレリーフから広がる「馬込文士村」関連施設、そして縄文文化が息づく「大森貝塚遺跡庭園」と、歴史・文化スポットが充実している大森~馬込エリア。これからの季節は絶好の散策コースだ。
尾崎士郎記念館
「尾崎士郎記念館」は、馬込文士村の大将と呼ばれた文豪の晩年の自宅を復元・公開したもの。尾崎は昭和初期、大田区山王に居を構え、萩原朔太郎、広津和郎ら親しい文人たちを呼び寄せて「馬込文士村」と呼ばれる一大文士集団を形成した。建物の外側から当時のままに、原稿や酒瓶などが置かれた室内を見渡せる。
馬込文士村 資料展示室
その馬込文士村の主要人物と歴史を一望できるのが「馬込文士村 資料展示室」だ。山王・馬込一帯で活躍した文士村ゆかりの人々を、原稿などと共に紹介。尾崎士郎と最初の妻・宇野千代をはじめ、「花子とアン」で知られる村岡花子らの展示が並ぶ。
大森貝塚遺跡庭園
考古学好きの人にとっては「大森貝塚遺跡庭園」も見逃せない。今から約3000年前の縄文時代後期の貝塚(ゴミ捨て場)を、アメリカ人動物学者のエドワード・モースが発見、世界に広めた。日本考古学発祥の地とされる。
高低差のある地域に、いくつもの歴史・文化スポットが点在する大森~馬込エリア。興味のある人は、一日かけてじっくりと見て回ることをオススメしたい。【東京ウォーカー】