リスキリングの認知度、約7割が「聞いたことがない」。「学び直し」は必須のビジネススキルに?

東京ウォーカー(全国版)

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若手人材や社会人のリスキリング(学び直し)を促進する株式会社UZUZ(ウズウズ)が、既卒・第二新卒として就職活動中の20代を対象に転職に関する意識調査を実施。転職を考える理由や希望する条件、就職・転職活動中に「おかしい」と感じたことなどを聞いた。

離職中の第二新卒、約6割が就職・転職に「苦労」

現在の就活状況について聞いてみると「苦労している」と回答したのは、離職中の第二新卒が最も多く約6割。在職中の第二新卒と既卒者では、いずれも約3割だった。

就活状況についての回答

・かなり順調(既卒0.9%、第二新卒/在職中0.4%、第二新卒/離職中0.0%)
・どちらかと言えば順調(既卒3.4%、第二新卒/在職中6.7%、第二新卒/離職中7.6%)
・どちらかと言えば苦労している(既卒14.5%、第二新卒/在職中21.7%、第二新卒/離職中33.5%)
・かなり苦労している(既卒23.1%、第二新卒/在職中11.1%、第二新卒/離職中25.9%)
・わからない(既卒58.1%、第二新卒/在職中60.1%、第二新卒/離職中32.9%)

在職中の第二新卒に、現在の残業状況について聞いてみると、最も多かったのが「基本的に残業はない」、次いで「月20時間以下」。半数以上が月20時間以下だった。

残業の状況についての回答

・「基本的に残業はない」(29.6%)
・「20時間以下/月(0〜1時間/日) 」(34.0%)
・「20時間~40時間/月(1〜2時間/日)」(20.9%)
・「40時間~60時間/月(2〜3時間/日)」(9.5%)
・「60時間以上/月(3時間以上/日)」(5.9%)

また、在職中の第二新卒が転職を考えている理由については、5人に1人が「将来の目指す方向に近づくため」と回答。そのほかは「スキルが身につかない」「年収が低い」が続いた。

現在転職を考えている一番の理由は「将来の目指す方向に近づくため」

1位「将来の目指す方向に近づくため」(20.2%)
2位「スキルが身につかない環境のため」(17.0%)
3位「年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)」(16.2%)
4位「しっかりとした教育体制のある会社で働くため」(7.9%)
5位「現職の残業時間が長すぎるため」(5.9%)
5位「人間関係がよくないため」(5.9%)
7位「体調を崩したため」(4.7%)
8位「現職の休みが少なすぎるため」(3.6%)
8位「入社前に聞いていた条件と違っていたため」(3.6%)
10位「シフト勤務が嫌なため」(2.8%)
10位「パワハラやセクハラが嫌だったため」(2.8%)
10位「特に無し」(2.8%)

次の就職で最も希望する条件は「土日休み」が最多。次に多い「金銭面の条件がよい」との差は2倍だった。

次の就職で一番希望する条件は「土日休み」

・土日休み(既卒21.4%、第二新卒21.0%)
・自分に合った社風である(既卒12.8%、第二新卒6.9%)
・特定の職種を経験できる(既卒12.0%、第二新卒8.5%)
・金銭面の条件がよい(既卒11.1%、第二新卒11.6%)
・希望の勤務地で働くことができる(既卒6.8%、第二新卒8.7%)
・よくわからないので相談したい(既卒 6.8%、第二新卒3.8%)
・手厚い教育環境がある(既卒6.0%、第二新卒7.6%)
・福利厚生が充実している(既卒5.1%、第二新卒6.4%)
・特定の業界に関わることができる(既卒4.3%、第二新卒3.8%)
・残業が少ない(既卒3.4%、第二新卒7.1%)
・夜勤がない(既卒2.6%、第二新卒2.1%)
・こだわりなし(既卒1.7%、第二新卒0.9%)
・スピーディに成長できる(既卒1.7%、第二新卒3.8%)
・持っているスキルを活かせる(既卒1.7%、第二新卒0.7%)
・客先常駐ではない(既卒0.9%、第二新卒0.9%)
・副業可である(既卒0.9%、第二新卒0.0%)
・自分の理想のキャリアパスに近く(既卒0.9%、第二新卒5.7%)
・資格の取得を支援してくれる(既卒0.0%、第二新卒0.2%)
・海外勤務のチャンスがある(既卒0.0%、第二新卒0.0%)
・大企業である(既卒0.0%、第二新卒0.2%)
・ベンチャーである(既卒0.0%、第二新卒0.0%)

また、実際に就職・転職活動をするなかで、2人に1人が「おかしい」と感じていることがあるとわかった。具体的には「新卒で就職をしないと不利になる」や「全員同じ見た目」「独特なマナーが多い」など。新卒一括採用といった日本型雇用やマナーに疑問を持つ人が多いようだ。

就職・転職活動をしていて「これはおかしい」と感じることはあるか?

・ある(52.2%)
・ない(47.8%)

就職・転職活動をしていて「これはおかしい」と感じた理由

・新卒で就職をしないと(既卒になると)不利になる(20.6%)
・全員同じ見た目(黒髪やリクルートスーツなど)(19.0%)
・独特なマナーが多い(ノックの回数や座らずに待つなど)(15.0%)
・手書きの履歴書を求められる(7.9%)
・応募する企業数が多い(多くの企業に応募するのが普通であるということ)(6.2%)
・総合職採用(内定時に明確な職種が決まっていない)(5.1%)
・選考フローが多く、複雑(4.7%)
・全員同じ時期に開始し、全員同じ時期に入社する(3.5%)
・大学での勉強内容を重視しない(3.4%)
・学業と就活を両立させるのが難しい(3.1%)
・その他(3.1%)
・就活の開始時期が早い(2.8%)
・「内々定」という仕組み(2.3%)
・未経験者採用がメイン(1.8%)
・OB・OG訪問(1.3%)

「リスキリング」「DX」の意味は?

昨年、成長分野への労働移動などのために、岸田首相が支援を強めると表明して注目が高まる「リスキリング(学び直し)」。だが、今回の調査では約7割が「リスキリング」という言葉を「聞いたことがない」と回答。「意味まで理解している」のは15%以下だった。

「リスキリング」への理解度は?

・聞いたことがあり、意味も理解している(14.6%)
・聞いたことはあるが、意味は分からない(16.1%)
・聞いたことがない(69.3%)

「DX(デジタル改革)」については、半数以上が「聞いたことがある」と回答した。

「DX」への理解度は?

・聞いたことがあり、意味も理解している(27.2%)
・聞いたことはあるが、意味は分からない(31.5%)
・聞いたことがない(41.3%)

株式会社UZUZ川畑氏「学び続けること(リスキリング)はビジネススキルとして必須に

「『DX』はともかく、『リスキリング』に関してはまだまだ認知度が高くありません。ただ、今後Z世代を含めた20代や30代にとって、新しい仕事や変化に対応するために「学び続けること(リスキリング)」はビジネススキルとして必須となると予想しています。特にデジタル領域の進化のスピードは著しく、ChatGPTに代表されるAIツールやノーコード開発ツールを使いこなして仕事をすることが当たり前となる日も遠くないでしょう」

「また、就活中のZ世代が就職・転職活動に関して『おかしい』と感じていることは、日本型就活の構造的問題点に関わることが多くあります。団塊の世代が定年退職し、働き手がZ世代を中心とした若手人材に入れ替わる過程で、『新卒一括採用』『ジョブローテーション』『独特の就活マナー』といった日本型モデルには変化が求められていると強く感じています」

株式会社UZUZ 専務取締役/川畑 翔太郎
1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。2012年UZUZ立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターの就活支援実績は累計2000名を超える。現在、東洋経済オンラインにて採用・就活関連の連載を行う。

【調査概要】
調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:540名(既卒者:117名、第二新卒:423名)
調査実施日:2022年12月9日~2023年1月17日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義。
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合がある。

今回の調査結果について、担当者に話を聞いてみた。
「(今回の調査の狙いは?)自分らしい、自分が満足できるキャリアや生き方を実現するために、その選択肢を増やすことができる『リスキリング』という手段の認知度、理解度を向上させることが目的です。また、『DX』の理解度、『新卒就活の問題点』の認知度、理解度を向上させたいとも考えました。この調査リリースを通して、『リスキリング』『DX』『新卒就活の問題点』に関して、求職者の認知度や意識を経営者や教育担当、採用担当、メディア関係者に伝えられればと思いました」

「(今回の調査結果の注目ポイントは?)最大の注目ポイントは『2人に1人が新卒就活に“おかしい”を感じる点がある』ことです。具体的な問題点を挙げており、メディア、経営者、人事担当者にとって気づきがある内容となっています。また、『DX』の認知度は6割に対して、まだ『リスキリング』の認知度は低く、7割が『聞いたことがない』と回答している点も興味深いと感じました」

「(ユーザーへのメッセージは?)『新卒就活の問題点』のひとつとして、『新卒就活が重要視されすぎている』こともあります。これからの時代、ジョブ型キャリアが主流となっていくことを考えれば、より一層『転職』や『リスキリング』という選択肢を有効活用していくことで、新卒の重要度を低下させていくことが間接的に新卒就活の問題を解決する手段になると感じています」

文=伊藤めぐみ

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