マーケティングの罠に陥るな!無駄遣いをなくすために必要な「立ち止まる」思考法
東京ウォーカー(全国版)
コロナ禍がひとつのきっかけとなり、現金決済が主流だった日本でも、クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済の普及が進んだ。ただ、便利になった反面、現金ではなくカードやアプリを使うことで、「無駄遣い」をしてしまうリスクが高まっているともいわれる。どうすれば無駄遣いを防ぎ、そしてなるべくお得に自分に必要なものだけを購入できるのか。徹底した節約術によって40代で約2億円の資産を築いてアーリーリタイアを果たした、生方正さんにアドバイスをお願いした。
今はかつてより「出費しやすい時代」
まず理解してほしいのが、現代は「出費しやすい時代」であるということです。
今にはじまった話ではありませんが、この世の中は、膨大なマーケティングの網に取り囲まれています。しかも、そのマーケティングを練っている人の多くは、高学歴で大企業に勤める人たち。そんな頭のいい人たちが心理学や統計学を駆使しながらお金を使わせる仕組みについて昼夜考えているのですから、何も考えない庶民はどんどんお金を使うことになるのです。
コンビニのレジ待ち中にホットスナックが目に入り、買うつもりもなかったフライドチキンをついで買いしてしまった。そんな経験を持つ人は多いことでしょう。それは、まさにマーケティングの網にかかった瞬間です。
今、そのマーケティングの網は、ECサイト(ネット通販)が広く普及したことにより大きく進化しました。ネット上で表示される各種広告はもちろんですが、サイト内で買い物をする過程でもその戦略は巧妙に進化しています。
例えば、「ワンクリック決済」と呼ばれる「決済手順を減らして、購入のハードルを下げる」仕組みもそのひとつ。これまでであれば、気になる商品があっても「購入手続きが複雑で面倒……」と購入にいたらなかった人も、決済ボタンをタップするだけで決済できるために簡単にお金を使う可能性が高まったのです。
ネット通販を使うときは、決済の前に一度「寝かせる」
だからこそ、決済ボタンをタップする前に、「寝かせる」ことが必要なのです。
カートに入れたあとに一定の時間を置いて考え、マーケティングに釣られることなく、不要なものを衝動買いしないように心がけるのです。便利なインターネットを利用するデメリットをしっかりと自覚して、その対抗措置をとるのです。
インターネットで欲しいものを見つけたときは、ECサイト内のカートやウィッシュリストに商品を入れて、時間を置く。翌日、翌々日も「本当に欲しいと思うか?」と、自分の感情と向き合ってから決済のボタンを押すようにしましょう。
無駄遣いの多くは、衝動買いです。その瞬間は「欲しい」と強く思っていても、あとから冷静に考えると、「どうしてこんなものを欲しがったのだろう?」「必要ないじゃないか」と、何度も後悔の念に駆られることになるのです。
どうしても「欲しい」「必要だ」と思うものであれば、当然、購入するべきですが、そのときもできるだけ安く手に入れる、あるいはお得に買える方法を、しっかりとリサーチしてから購入するのです。
例えば、Amazonや楽天市場といったECサイトで買い物するときは、ポイントや送料まで考慮してどこで買ったら得なのか比較することはもちろん、不要になった場合の「出口戦略」まで考えておきましょう。欲しいものを手放すことを想定してメルカリなどのフリマアプリで中古市場の価格をチェックしておくのです。
そもそも、ECサイトよりフリマアプリでお得に購入できるならそこで買えばいいですし、不要になったときにいくらで売れそうかというところまで考えておく。そのように考えられるかどうかで、お金の残り方は大きく変わってきます。
「このくらいの値段でしか転売できないのなら、今は買うのを見送ろう」「あまり価値がないものかもしれない」というふうにモノの価値を考えるきっかけとなり、買い控えるブレーキにもなるからです。
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