投資をはじめるならこの商品から。投資初心者がまず知るべき3つの金融商品

東京ウォーカー(全国版)

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投資ブームといわれることもあり、投資に興味を持っている人も多いはず。ただ、それこそ興味はあるけれどまだ投資をはじめていないという人なら、どんな金融商品があり、なにを買ったらいいのかもわからないだろう。ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太さんが、初心者がまず知るべき基本の金融商品を教えてくれた。

ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太さんにインタビュー【撮影=樋口涼】

プロに任せるという安心感を得られる「投資信託」

コツコツとお金を貯めていくのももちろんいいのですが、これからは投資のことも考えていく必要があります。なぜなら、今後はお金の価値が下がっていくからです。

みなさんも実感していると思いますが、ものの値段はどんどん上がっています。今は100万円の商品も、ほんの数年後、あるいは来年にでも100万円では買えなくなるでしょう。一方、銀行の預金金利はほぼゼロです。今持っている100万円を銀行に預けた場合、何年たってもそのお金はほとんど100万円のまま変わりません。

ですから、お金を貯めるだけではなく、投資によってお金を増やすことを考える必要があるのです。そこでまずは、基本的な投資の商品にどういうものがあるのかを知っておきましょう。私がまず覚えておくべき商品と考えるのは、「投資信託」「株式投資」「債券」の3つです。

投資信託は、特に近年、多くの人が購入している定番の金融商品で、投資のプロであるファンドマネージャーが投資家に代わってお金の投資運用を行うというもの。たくさんの投資家からお金を集めて大きな資金にして運用するため、個人としては少額からはじめられるというメリットがあります。

また、少額であっても複数の株式や債券の銘柄に投資できるため、損失を被るリスクを軽減できる点もメリットです。ひとつの会社の株式だけを買っていた場合、その会社がつぶれてしまえばその株式はただの紙切れになってしまいます。でも、投資信託は複数の銘柄に投資するため、そうしたリスクを減らせるのです。

ただ、プロのファンドマネージャーに運用を任せるため、その分のコストがかかるという点はデメリットといえます。とはいえ、投資をはじめたばかりの初心者からすれば、プロに任せられるという点が大きな安心感につながるのではないでしょうか。

【写真】今後はお金の価値が下がっていくため「お金を貯めるだけではなく、投資によってお金を増やすことを考える必要がある」と語る伊藤亮太さん【撮影=樋口涼】

投資といえばこれ、「株式投資」の仕組み

また、お金に詳しくない人であっても、投資と聞いて多くの人がイメージするのが、株式投資ではないでしょうか。株式とは、企業が投資家から資金を集めるために発行する証明書のようなもの。投資家はその株式を購入することで株主となり、その企業が利益を上げて株価が上がったときに売却すれば利益を得られるという仕組みです。

もちろん、売却しなければならないというわけではありません。株主は、株式を発行している企業から配当金を受け取れます。「資金を出してくれてありがとう」というお礼のようなものです。また、日本独自の制度としては、企業によってはさまざまな種類の優待を受けられる、株主優待というものもあります。これらも立派な利益です。

専門的には、株式など資産を売却したときの利益を「キャピタルゲイン」といい、資産を保有していることで継続的に受け取れる配当金や株主優待などの利益を「インカムゲイン」といいます。

この株式投資も、今は少額からはじめられます。本来、株式は100株単位で取引されるというルールがあります。有名企業の株価が5万円だからといって5万円で買えるわけではなく、500万円が必要なのです。

でも、100株を下まわる数での売買ができる「ミニ株」と呼ばれるサービスも行われていて、それこそ1株での取引も可能な場合もあるのです。ただし、少ない資金ではじめられる反面、取引手数料が割高になるなどのデメリットもある点には注意が必要です。

「株式投資も、今は少額からはじめられます」と伊藤亮太さん。一方で、「少ない資金ではじめられる反面、取引手数料が割高になるなどのデメリットもある点には注意が必要【撮影=樋口涼】

「公共債」の最大の魅力は、低リスク

3つ目の債券は、お金を投資家から借りるときに発行する有価証券です。債券を発行するのは、国や地方自治体、企業など。国が発行する国債、地方自治体が発行する地方債などは公共債と呼ばれます。対して、企業が発行する社債、金融機関が発行する金融債は民間債と呼ばれます。

発行者は、これらの債券を投資家に買ってもらうことで資金を調達し、それぞれの事業を行います。一方、債券を買った投資家は、発行者にお金を貸したかたちになりますから、定期的に利息をもらえます。この利息が、先に解説したインカムゲインにあたります。もちろん、債券も株式のように売却してキャピタルゲインを得ることもできます。

そして、債券には償還日と呼ばれる返却期限が決まっており、償還日になると債券を購入した投資家は貸したお金を返してもらえるのです。

債券投資の最大のメリットは、低リスクという点にあります。特に公共債は、国や地方自治体が発行しているためにとても安全といえます。今すぐに国や地方自治体がなくなってしまうということはまずないからです。ただし、民間債には注意が必要です。投資信託の解説でも触れましたが、債券を発行している企業などが破綻すると、お金が戻ってこないからです。

以上の3つが、投資の初心者にまず覚えてほしい基本の金融商品です。ただ、初心者にもはじめやすいからと、不勉強のまま投資をはじめることはおすすめできません。まともに勉強をせずよくわからないまま金融商品を買うと、日々、値動きが気になって仕方ないという状況におちいります。

でも、そんなものを毎日のようにチェックしても意味はありません。資産形成というのは、数十年かけて行うものです。そう考えてしっかりと勉強しながら、じっくりと投資に取り組んでほしいと思います。

この記事のひときわ #やくにたつ
・覚えておくべき投資商品は「投資信託」「株式投資」「債券」の3つ<br />・初心者にもはじめやすいからと不勉強のまま投資をはじめることはNG

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=樋口涼

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