投資はトライアル&エラーの繰り返し。メンタルが疲れたときの「株式投資の休み方」

東京ウォーカー(全国版)

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株式投資をはじめると、一定数のめり込んでしまう人がいる。そういう人は、趣味のゲームやギャンブルでも同じように、徹底的に向かい合ってしまう人なのかもしれない。ただし、資産形成をベースに行っていく株式投資で運用する金額は、ゲームやギャンブルの比ではない。同じ向き合い方では、早晩メンタルを壊してしまいかねない。そこで、米国株投資の人気YouTuberであるロジャーパパさんに「ほどよい株式投資との向き合い方」と「うまくいかないときの休み方」について伺った。


株価は毎日しっかり見るものではない

株式投資に「休み」はあるか?

もし私がそう問われたとしたら、「気が休まらない投資の仕方をやめたらいいのでは」と答えると思います。

プロの機関投資家であれば、仕事として毎日、株式相場と向き合わなくてはなりません。でも、本業のかたわらで資産形成のために株式投資を行う一般投資家にとって、株式投資に「休む」概念を持つこと自体が、「やりすぎ」の可能性があります。

株式投資で毎日チャートをチェックして、自分の資産の増減を気にして心身を消耗する……。そんなことをする必要があるのは、その日のうちに株の売買を行うデイトレーダーくらいです。でも、彼ら彼女らはその日のうちに売買を終えますから、疲れたなら翌日はやらなければいいだけでしょう。

会社を退職し、米国株専門の投資系YouTuberとして活動している私でさえ、株式チャートに毎日のように張りつくことはありません。私の場合でいえば、長期投資は主にインデックス株なので、S&P500やダウ平均などの株式指数は毎日チェックしていますが、本当にチェックだけなのですぐ終わらせます。

追っている企業の決算発表、あるいは物価指数などアメリカの政府機関の発表などはスケジュールが決まっており、こうしたファンダメンタルの情報収集も、日々追われるようなものではありません。

短期投資は個別銘柄株が中心で、およそ四半期で20%〜30%の利確を目標にしていますが、これもたまに株価をチェックする程度です。何十銘柄も保有すると把握できなくなるので、4銘柄程度にしているというわけです。株式を取得した時点で成長予測を立てていますから、気にするのは「見込みが外れて低迷する場合」です。でも、取得価格からマイナス8%〜10%程度で逆指値を入れて、自動的に損切りされるように設定しています。

株価が上がるぶんには、心配することはなにもないのですから、たまに確認するだけでいいのです。投資に感情を持ち込むとメンタルを疲弊しますから、なるべく株価のチェックや売買はルーティン化することが大切。1円でも多く利益を得ようと考え、つねに網を張るように株式相場に向き合うような取り組み方では、心身を疲弊させ、本業に支障をきたしてしまいます。

うまくいかないなら、手放してみればいい

株式投資によってメンタルが疲弊してしまう原因は、多くの場合「投資がうまくいっていないとき」だと思います。含み損を出してしまったり、期待していたように株価が上がってくれなかったり……そんなときは、不安で株式チャートを頻繁にチェックし、そのたび現状にストレスを抱えてしまうことでしょう。

古来より、それが投資の恐ろしい側面であることは世界中で知られていて、それを戒める格言が多く残されています。

「売るべし、買うべし、休むべし」
「休むも相場」

これらの格言にもあるように、ひとつのトレードが終わったらいったん手を引いて、市場環境や相場動向の確認や、自分の投資判断の反省をすることが、長く投資を続けるためのコツであることを伝えています。

しかし、含み損を抱えたり、停滞した株を抱えていたりすると、いつまで経っても投資を終えられずにストレスを抱えてしまいます。そんなときは、思い切って手仕舞いすることも大切な投資判断だと思います。

具体的には、含み損を抱え、株価が回復する見込みも立てられずにただ希望的観測で待っているだけなら、その株はいさぎよく損切りするべきでしょう。人間は基本的な心理として損失を恐れます。ギャンブルで一度負けてしまうと、それを取り返そうとして冷静でない判断をしてしまいますが、株式投資も含み損を抱えると同じ心理が働きます。どうにか損失を取り返そうとして、合理的でない判断や期待をしてしまうのです。

だからそこで、一度、断ち切りましょう。ただ保有して悩んで時間を消費するのではなく、損失を確定させ、冷静になって「なにが原因だったのか」を反省することに時間を使ってください。

また、停滞した株も同様です。例えば、短期投資で20%の利確を想定していたのに、5%程度の上がり幅でたまにマイナスにもなる低空飛行を続けるような株は、損失を出しているわけではないぶん、始末に困ります。

大前提として、短期投資は計画がすべてです。無計画の投資は論外であり、必ずなにを根拠にどのぐらいの期間でどの程度の成長を見込むのか、予測が重要です。予測がなければうまくいこうが目論見が外れようが、それはただのギャンブルであり、振り返りと反省を通じたあなたの成長を得ることができません。

予測に対して結果がともなわず、新たな上昇の予測を立てられないのなら、その株もわずかな利確でいいので手仕舞いしてしまいましょう。そして損切りと同様、原因を見直して次の投資に役立てるのです。ストレスの要因となる投資は手仕舞いし、常に将来への希望に目を向けることです。

株式投資には、「完全な勝利」などありません。未来の株価を読み切ることなんて、どんな大投資家にもできないのですから、誰だって勝ったり負けたりです。そのうえで、勝ちの比率を高めてトータルで利益を得るものですから、一時の損失や停滞に囚われてはいけません。

株式投資とは違う話ですが、私はGAFAの一企業で約9年勤務していました。GAFAで働く社員に対して「失敗しない天才の集まり」のようなイメージを持つ人が多くいますが、実際はそんなことはありません。逆に、「いかに賢く失敗するか」を追求する社員の集まる組織なのです。

次々に新しいチャレンジを行い、失敗したら早々に切り上げてその知見を次に活かす、トライアル&エラーの組織なのです。それこそ、効率的な失敗が10倍以上もの株価の上昇をもたらす成長を生み出していました。みなさんの株式投資だって、そうあるべきなのです。

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