不要なダウンを店舗でポイントと交換！4度目のGreen Down Projectが回収期間を延長して今年も開催

2023年10月30日

東京ウォーカー（全国版）

ROPÉ PICNICやVISのアパレル事業で知られる株式会社ジュンが今年(2023年)も10月5日から全国の対象直営店にて羽毛製品の回収を開始した。この取り組みは羽毛循環サイクル社会の実現を目指す「Green Down Project(グリーンダウンプロジェクト)」に株式会社ジュンが賛同して始まったものだが、今年で早くも4度目の取り組みとなる。また、羽毛製品を回収するだけではなく2023年秋冬アイテムにおいても、リサイクルダウンを使用した商品企画を各ブランドが実施した。

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回収した羽毛をリサイクルし、限りある資源の有効活用を目指すGreen Down Project。2020年から始まり今年で4年目となる取り組みだが、年々回収量は増加傾向にあり、一昨年(2021年)の17.7kgに比べ、昨年(2022年)は回収店舗数も増え、53kgもの羽毛製品を回収することに成功した。

前回からパワーアップした点としては回収期間の1カ月延長があげられる。「衣替えの時期に合わせた回収期間にしてほしい」というユーザーの声を反映し、今年は回収期間を1カ月延長し、10月5日から2024年4月30日(火)まで、7ブランド全国148店舗で、レジでの受け取りまたは回収BOX設置にて実施される。回収期間中、GLOBAL IDポイントプレゼントキャンペーンを開催。「JUN GLOBAL ID」会員だと、1回の対象ダウン製品の回収につきJUN GLOBAL IDポイント(500ポイント)が付与される(※新規会員も対象)。

概要

〇羽毛製品回収期間
2023年10月5日～2024年4月30日(火)
〇回収対象商品
・ダウンジャケットなど衣類製品のみ。(羽毛布団・寝袋は不可)
・ダウン(羽毛)率50％以上のもの。(他社製品も可)
・Green Down Project「VIRGIN DOWN」のハングタグが購入時に付いている商品。
・汚れのある商品や、穴のあいている商品も対象。
※羽毛布団の回収は全国の対象直営店のみ。

〇回収実施ブランドおよび店舗
ロペ/サロンアダムエロペ/ロペピクニック/ビス/ジュンレッド/ナージー/ジュンアンドロペ/アウトレット店
店舗限定キャンペーンのため一部対象外の店舗あり。
回収BOX設置店舗一覧は記事の最後へ。

今回の企画について、担当者に話を聞いた。
――「Green Down Project」に賛同した意図や狙いを教えてください。
ファッション業界は環境に与える影響が大きいと言われているなかで、弊社では「GO CLEAN GO FUTURE」というステートメントを掲げ、持続可能な社会の実現に向けてさまざまな取り組みをしております。今回の取り組みに関して、軽くて暖かいダウン製品は冬の必需品である一方で、多くの着古したダウン製品が破棄されてしまっているのが現実です。そこで、Green Down Projectでは捨てられるはずだったダウン製品を回収し、中に入っている羽毛を洗浄し、新しいアイテムとして生まれ変わらせる羽毛循環システムを推進しています。限りある資源の無駄遣いをなくして循環型社会を築こうとする流れの一環として、弊社としてもGreen Down Projectの想いや取り組みに賛同し、羽毛製品の回収と、リサイクルされた羽毛を使用した商品企画・販売に積極的に取り組み、サステナブルなライフスタイルの提案がしたいと考えております。

――4度目となる今回の取り組みについて、注目すべきポイントを教えてください。
回収店舗の増加やお客さまの認知・意識向上により、年々羽毛の回収量が増加しております。これまでは3月末までの実施でしたが、昨年は期間終了後にもお客さまから回収のご要望のお声をいただいたことから、今回は衣替えの時期も考慮し4月末までの1カ月期間を延長しての実施となりました。ますます多くのお客さまに賛同していただき、循環につなげることを目指します。

――前回までの取り組みや今回の企画段階で苦労した点はありますか？また、その課題をどのように乗り越えましたか？
取り組み当初は、社員全員が取り組みについて理解をしているとは言い難く、まずは知ってもらうことが大変でした。担当部署より定期的に回収状況や店舗での取り組み内容を配信すること、また実際にお客さまが店舗へ回収アイテムをお持ちいただいた際のコミュニケーションなどを通じて、社内での取り組みへの理解を得られるようになりました。

――回収されたダウンはどのように活用されますか？
回収したダウンアイテムの解体や、羽毛の洗浄等は、Green Down Projectの羽毛洗浄企業の会員である「河田フェザー株式会社(エコランド)」で行っています。また、弊社で企画した製品への使用に関しては、毎年Green Down Project側より使用量のヒアリングがあり、使用ブランドごとにリサイクルダウンを仕入れ、グリーンダウン製品の中わたとして使用しております。

着古したダウン製品に心当たりのある人は、この機会を活用してみよう。

文=土屋梨夢