“日本では味わったことのないおいしさ!”世界的に評価の高いアルゼンチン産牛肉を提供する「DON ROSSI」が、オンライン販売を始めた理由
東京ウォーカー(全国版)
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今回取り上げるのは、アルゼンチン牛とアルゼンチン式BBQ「Asado(アサード)」が楽しめる千葉県いすみ市の「DON ROSSI(ドン・ロッシ)」が開始した、アルゼンチン牛のオンライン販売。アルゼンチン牛の魅力や、現在力を入れているポイントなどについて、担当者に質問してみた。
ーーアルゼンチン牛を取り扱う意図や狙いを教えてください。
アルゼンチン産牛肉は2018年に解禁されましたが、そのあと日本に普及していません。一般の食肉販売業者は価格競争での牛肉販売が一般的で、アルゼンチンと日本は関税の問題などで、牛肉の価格が安くならないため、なかなか販売網が広がっていないという現実がありました。アルゼンチンに行ったことがある人などからは「アルゼンチン牛の味が忘れられない」「Asadoしたい」という声をよくいただくようになったため、その魅力を丁寧に伝えるためにAsado体験の提供やオンラインショップでの販売を行うことにしました。
ーーアルゼンチン牛にはどのような特徴があるのでしょうか。
アルゼンチン牛は良質な赤身のため、柔らかいですし、たくさん食べることができます。また、BBQでの主役になる牛肉です。さらに、日本では数少ない動物のストレスに配慮したアニマルウェルフェア(動物福祉)の考えに則った肥育方法で育てています。
ーーおすすめの商品を教えてください。
リブロースの塊肉がおすすめです。厚みがあればあるほどふんわりジューシーに仕上がるので、ぜひ試していただきたいです。
ーーアルゼンチン牛を取り扱うにあたって、特に力を入れているポイントはありますか。
日本ではあまり知られていないアルゼンチンの文化であるAsadoと牛肉の販売を掛け合わせることで、ほかの牛肉との差別化をしています。また、会員限定の骨付き肉などを用意して、特別感を出して販売しています。
ーーAsadoを取り入れるにあたって、苦労した点や工夫した点について教えてください。
もともと弊社はWeb制作会社だったためECサイトを制作するのは得意だったのですが、牛肉の販売や取り扱いに関しては未経験でした。商品をどのように調理するとおいしいか、牛肉の厚みは何センチ以上のほうがおいしいかという点について試行錯誤を重ねました。また、Asado用の釜が日本にはなかったので、スタッフやお客様の力をあわせてレンガの釜を作り、本格的なアルゼンチン流Asadoが実現しました。
ーーユーザーへのメッセージは。
アルゼンチン牛を食べた人はこの味を忘れられないとおっしゃいます。臭みもなく、みずみずしい赤身肉はおいしく、ヘルシーです。まだ食べたことがない人もぜひ体験していただけるとうれしいです。
極めて希少価値が高い牛肉
アルゼンチン牛は、世界から非常に高い評価を受けており、世界最高のステーキを決めるコンテスト「World Steak Challenge」で毎年受賞しているほどだという。しかし、2018年6月に輸入が解禁されたばかりの日本における認知度はまだ低め。また、現在日本への輸入許可を受けている業者は「FRIDEVI S.A.F.I.C」(以下「Fridevi」)のみで輸入量が極めて少ないことから、日本の市場にほぼ出回っておらず、希少価値は極めて高い。
EUの畜産基準に則って放牧肥育!
日本へのアルゼンチン牛の輸出を担うFrideviは、EU向けの高級牛肉をはじめ、世界中に牛肉を輸出している。HACCPプログラムやトレーサビリティーシステムを導入し、生産工程のすみずみまで厳しい生産管理を行っているという。
Frideviが日本に輸出する牛肉もEU向けの高級牛肉と同等のもので、アンガスやへレフォードの肉用種に限定されているのだそう。
日本では牛を牛舎のみで育成する方法が一般的であるとされるが、Frideviでは牛の成長促進を目的とした肥育ホルモンの投与を禁止。アニマルウェルフェア先進地域であるEUの畜産基準に則った放牧肥育が行われている。
栄養価の高い牧草で育てられるものの、出荷前の60日間にはコーンを主とした穀物を与えられるため、牧草のみで肥育されたグラスフェッド特有の臭みは皆無。ほどよくサシが入ったみずみずしい上質な赤身肉は、たくさん食べても飽きがこないと絶賛されている。
「DON ROSSI」開業秘話
「DON ROSSI」の店名は、同店の代表である松井一敬さんの祖父の名前から取られたもの。日本とアルゼンチンにルーツをもつ日本生まれの松井さんは、15歳のときアルゼンチンに渡り、祖父と一緒に暮らしていたのだそう。同地では、毎週、どの家庭でも行われている固有の食文化であるアルゼンチン式BBQ、Asadoを満喫していたのだとか。
アルゼンチンのAsadoは、大きな釜と焚き火台を使って楽しまれている。松井さんによると「Asadoで食べた牛肉は日本では味わったことのないおいしさで、日本でもアルゼンチン産牛肉の魅力を広めたいという想いを持ち帰国しました」とのこと。
日本へのアルゼンチン産牛肉の輸入解禁後、自然の多い千葉県いすみ市に拠点を構えた松井さんは、Asado体験と牛肉販売を実現するため、DON ROSSIを立ち上げた。
Asadoは日本のBBQとは違い、塊肉をじっくり焼いていくスタイル。釜の中で低温かつ長時間焼かれた赤身肉は、ふんわりとみずみずしい食感!肉汁にも脂っこさがなく、牛肉の旨味も閉じ込められているのだそう。
担当者によると、「Asado体験はとても好評で、関西、東北やアルゼンチンなどの遠方から足を運んでいただくお客様もいらっしゃいます。そして、多くの方々にAsadoを体験してもらいたいという想いから、オンラインストアでの牛肉の販売も始めました。どの牛肉も厚さを保ってカットしているため、豪快かつジューシーな仕上がりになります」とのことだ。
おすすめはリブロース!
同店のオンラインストアで購入できるアルゼンチン牛は、リブロース(500グラムあたり5000円)、サーロイン(500グラムあたり4976円)、肩ロース(500グラムあたり3270円)、ランプ(イチボ、500グラムあたり4944円)、骨付きリブロース(500グラムあたり4944円)など(※2023年12月時点での価格)。どの商品も賞味期限は到着後1カ月以内で、注文後10営業日以内に冷凍牛肉をクール便にて配送される。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
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