ウッドデッキのこたつに寝転がって満天の星を愛でる贅沢。担当者が語る、「星逢える宿〜森のコテージ気仙沼」の新プラン「星空こたつ」誕生の経緯

東京ウォーカー(全国版)

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今回取り上げるのは、気軽にアウトドアを楽しめる気仙沼の宿泊施設「星逢える宿~森のコテージ気仙沼」で提供中の新プラン「星空こたつ」。こたつで暖を取りながら冬の美しい星空を思う存分味わえるというユニークなプランに込められた想いを、担当者に聞いた。

「星逢える宿~森のコテージ気仙沼」でスタートした冬の特別宿泊プラン「星空こたつ」イメージ


ーー「星空こたつ」の狙いを教えてください。
星空の美しい気仙沼の森の中、この地の特性を生かした、気仙沼に来る目的を作りたい。私たちがこのコテージを経営するのは、気仙沼を盛り上げたいからです。

気仙沼にもたくさんの宿泊施設があります。私たちは、もともと来る予定のある観光客をほかの宿泊施設と取り合うようなことはしたくありません。このコテージがあるから気仙沼に来る、コテージが気仙沼に来る目的になる。そのようなお客様を増やし、気仙沼を盛り上げたいと考えています。

他の施設にはなく、かつ、この地の特色を生かした商品を作ることで、気仙沼に来る目的を作りたいと考えています。

ーー「星空こたつ」の目玉を教えてください。
星空は冬が一番美しいというのはみなさん承知の事実。でも寒くて長時間は眺められない。その点「星空こたつ」なら、冬の寒い時期にこたつに寝転がって、冬の星を眺められることです。

ーーユーザーへのメッセージをお願いします。
当施設を運営する「特定非営利活動法人RAY of HOPE」では、東日本大震災の記憶の伝承と、犠牲者の追悼の企画を東日本大震災以後、12年以上続けてきました。あの時星になった人たち、そして星になった自分自身の大切な人たちを想い、命を考えるようなひとときを持っていただければうれしいです。

冬の美しい星空をこたつから堪能

今回の「星空こたつ」は、部屋の前の屋外のウッドデッキにこたつを置いて、冬の満天の星が眺められる企画。オプションの鍋や七輪などのレンタルを利用すれば、こたつと温かい料理、ダブルで暖を取りながら星空時間を楽しむこともできる。

【写真】暖かいこたつに入りながら冬の星空が満喫できる!「星空こたつ」イメージ


プラン紹介

「星空こたつ」では宿泊コースと、日帰りコースとを用意している。

[星空こたつ+1泊(シンプルプラン)]
星空こたつと宿泊がセットになった基本のプラン。平日はペアで8500円〜(鍋レンタルの場合ペア9500円〜)、土日・祝前日はペア1万500円〜(鍋レンタルの場合ペア1万1500円〜)で、調理には共用キッチンや共用冷蔵庫の利用もできる。
※こたつでの就寝は不可
※22時を過ぎて就寝する場合は、コタツの電源を切り、コタツにカバーをかけること(22時まではスタッフが対応)


[星空こたつ+1泊+気仙沼ホルモン鍋]
シンプルプランに、「気仙沼ホルモン鍋」(調理はセルフ)がプラスされたちょっと贅沢なプランで、平日ペア1万1500円〜、土日・祝前日はペア1万3500円〜。料金には食材(気仙沼ホルモン2~3人前、キャベツ1/4玉、ニラ1束、とうふ4丁、もやし4袋、パックご飯2つ)と、こたつ、鍋、カセットコンロ、調理器具、食器のレンタルが含まれる。

[日帰りコース]
こたつと鍋、カセットコンロ食器、調理器具など一式が込みになったプランで、価格は3500円(1~4名)。利用時間は11時~22時のうち3時間までで、1時間1000円で延長も可能。部屋への入室は不可で、戸外のウッドデッキのみが使用できる。基本セットでは食材は持ち込みとなるが、オプションで気仙鍋ホルモン鍋セットを頼むこともできる。
※全コースともに、雨・雪の日は中止(相応額分の減額処理対応)

星逢える宿~森のコテージ気仙沼って?

海の街である気仙沼市の森の中に2023年4月に開業した、豊かな自然が感じられる宿泊施設。コンビニまで車で7分の気軽な里山でBBQや焚火などを楽しむことができ、「アウトドアは好きだけれど、テント設営や撤収はちょっと面倒」「夜は寝袋でなく温かいベッドで寝たい」といった人におすすめだ。カラフルな木造りの部屋はまるで絵本に入り込んだような世界観で、カップルや家族連れにも人気。

星逢える宿~森のコテージ気仙沼


理念紹介

星逢える宿~森のコテージ気仙沼を開業した「特定非営利活動法人RAY of HOPE」の鈴木宏さんは、同施設について、次のようなメッセージを発信している。

「気仙沼は東日本大震災で甚大な被害があった場所。
東日本大震災で旅立たれた方々を忘れない。
自然豊かなこの場所で、自然の優しさと恐怖、自然と共に生きていく学び
自然との繋がり、人との繋がりを感じられる場所を提供します」

名称の由来

星逢える宿、この名前には
この地に初めて訪れた時の満天の星を見た感動と、

東日本大震災でお星さまになった人たちを忘れないという私の想いが込められています。

この建物は、津波でお店も自宅も全て流されたジャズカフェオーナーの冨山さんが、陸前高田のジャズカフェ跡地に、ボランティアを受け入れる宿泊所として、震災から3年後の2014年3月11日に建てたのが最初です。

その後の陸前高田市の土地のかさ上げ工事に伴い気仙沼のこの地に移動し、気仙沼で被災した伊藤さんが、コテージとして経営を始めました。

その後しばらく、伊藤さんが経営していましたが、伊藤さんが病気でお亡くなりになりその後約2年間空き家になっていたのを、今年のゴールデンウィークより私が引継ぎ経営する事になりました。

私は兵庫県神戸市出身で、阪神淡路大震災を経験し、その時の思いから、東日本大震災の起きた約1ヶ月後の2011年4月に東北にボランティアとして訪れ、そのまま12年、東北に住み続けています。

阪神淡路大震災と東日本大震災を通して、私は何度もご遺族の涙を見てきました。

もう二度と、悲しい涙が流れるような災害が起きてほしくない。

そんな思いから、NPO法人を立ち上げ、ご遺族に寄り添い、震災伝承に関わっており、これからも関わり続ける事が、私のライフワークだと考えています。

はからずも、このコテージは震災と深く関わりのあるコテージです。

自然豊かなこの地で、星を眺め、星になった人たちに想いを寄せ、今、生きている事に感謝し、命を感じるひとときをもってみませんか?


星逢える宿~森のコテージ気仙沼  鈴木宏

鈴木宏さん


「星空こたつ」が楽しめるのは、2024年1月31日(水)まで。この機会に、こたつから星空を眺めながら、自然の力や人との縁に思いを馳せてみてはいかがだろうか。

※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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