【あなたにとって「仕事」と「お金」とは?】森本レオ子「パチンコライターだってiDeCoやNISAで投資をする時代だ!」
東京ウォーカー(全国版)
常にお金と向き合っている仕事のひとつといえるのが、「パチンコライター」だ。パチンコライターとはそもそもどんな仕事で、お金というものをどうとらえているのか――。パチンコ専門誌『パチンコ必勝ガイド』編集部で培った確かな知識とキュートなルックスで人気を博すパチンコライター・森本レオ子さんに聞いた。
パチンコライターってどんな仕事?
――読者に向けて、まずは簡単なプロフィールを教えてください。
【森本レオ子】職業はパチンコライターです。4年制の大学を卒業後、新卒採用で入社したのが白夜書房という出版社でした。最初の2年間ほどは『懸賞なび』という雑誌の編集部に配属されたのですが、その後、『パチンコ必勝ガイド』の編集部員になりました。そして、4年ほど勤めた白夜書房を退社したあと、フリーランスとして古巣の『パチンコ必勝ガイド』から原稿執筆の仕事をもらうかたちで、パチンコライターになったという流れです。
――『パチンコ必勝ガイド』志望だったのですか?
【森本レオ子】はい、もともとパチンコ自体が好きでしたからね(笑)。当時、白夜書房の入社試験を受けた女性には、トラベルカルチャー誌の『NEUTRAL』を志望する“おしゃれサブカル”志向の人が多かったので、『パチンコ必勝ガイド』を志望する女性は珍しかったと思いますよ……(苦笑)。
――詳しく知らない読者に向けて、パチンコライターとはどんな仕事をしているのかを教えてください。
【森本レオ子】ライターとついていますから、もともとはパチンコ雑誌などの原稿を書く仕事がメインです。ですが、今のパチンコライターの仕事は、YouTubeやパチンコ専門チャンネルなどの動画の出演がメインになっています。他には、「来店」と呼ばれる、パチンコ店でのイベントの出演も大きな仕事です。
【森本レオ子】今は原稿を書く仕事を経ないでそういった仕事をはじめる人も増えていますから、「ライター」というのは違和感があるということで、「演者」と呼ばれたりもします。
年収1000万、2000万超はゴロゴロいる!
――ちなみに、パチンコライターって稼げる仕事ですか……?
【森本レオ子】稼げる人とそうではない人のギャップが大きく、ピンキリとしかいいようがないですね。大きく稼いでいる人の場合、さすがに年収1億に届くような人はいないかもしれませんが、1000万円、2000万円を稼ぐ人ならゴロゴロいます。
――それはすごいですね。パチンコライターを志す人も夢が持てそうです。
【森本レオ子】ただ、会社員の1000万円プレーヤーとは意味合いがだいぶ違うようにも思います。会社員の場合、それだけ稼げる人なら今後も給料が上がって長く稼げる可能性が高いですし、たとえ勤務先の会社がつぶれてしまってもそれだけの実績を残してきたことは経歴として転職に活かすこともできます。
【森本レオ子】一方、パチンコライターの場合は浮き沈みも激しく稼げる期間は限られていますし、パチンコライターという仕事を辞めた場合、その実績は経歴として活かせるものでもないですよね。
――それなのに、パチンコライターという仕事、あるいはパチンコを続けるのはなぜ?
【森本レオ子】「ひりつく感覚」が楽しいんですよね(笑)。私の親は公務員だったので実家の収入や生活は安定していましたし、子どもの頃からスポーツなどいわゆる勝負事をほとんど経験しないまま育ってきました。だからこそ、パチンコという勝負事をしてひりつくような感覚を得られることが楽しいのだと思います。
お金とは、人の技量や価値を示す「説得力」
――森本さんはお金をどんなものだととらえていますか?
【森本レオ子】私だけというわけではなく、パチンコ業界全体にとっては、「説得力」という意味合いが強いように思います。私はパチプロではありませんが、パチプロの人にとっては「自分にはこれだけ稼げる技量がある!」ということを稼いだお金で示すことができます。
【森本レオ子】また、私のようなYouTubeやパチンコ専門チャンネルなどに出演する立場の人間にとっても、仕事をしっかりこなしていればギャラの相場や総収入は上がっていくわけで、稼いでいる人にはそれだけの価値があるという説得力になるのだと思っています。
――今は森本さんも活躍されて価値、説得力のある立場になったわけですが、社会人になったばかりのころはやはり苦労しましたか?
【森本レオ子】今の私に価値や説得力があるかはともかく、20代前半の会社員時代はやはり苦しかったですね……。常にお金のことばかり考えていました。それはもちろん、お金がなかったからです(笑)。パチンコが好きなのでプライベートでもパチンコを打ちますし、びっくりする人もいるかもしれませんが、仕事でパチンコを打つのもほとんどが自腹です。
【森本レオ子】今でこそ笑い話にできますが、お金に困って消費者金融で何度かお金を借りたこともありました。すると、25日に入ってきたお給料から数万円を返済したあと、手元に残ったお金を見て「これで生活しなくちゃならないのか……」と本当につらくなっていたことをつい最近の出来事のように思い出します。給料日には多くの人が明るい気持ちになると思いますが、当時の私の場合、給料日から気が滅入るような感じでしたね。
――給料が少なかったのでしょうか?
【森本レオ子】毎月のお給料自体は、平均と比べても大きく少ないというわけではなかったのですが、失望が大きかったのはボーナスです。私が入社したときは雑誌業界がすでに下火になっていた時代です。ボーナスは売り上げによって決まるのですが、パチンコ雑誌のバブル期に入社した10年くらい上の先輩から「うちはボーナスがすごいから!」といった話を聞いてわくわくしていたのです。しかし、実際に私がもらったボーナスは、聞かされた話の4分の1くらい……。さすがに、その落差にはがっくりきましたね。
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