【あなたにとって「仕事」と「お金」とは?】森本レオ子「働き方や職業の幅が広がるなかで、『稼げる人』だけが持っている思考」
東京ウォーカー(全国版)
以前のようにただ会社に行っていれば自動的に給料が上がる時代は終わり、働き方や職業そのものの幅も広がってきた。仕事の多様性が高まっている時代において、稼げる人になるにはどうすればいいのか。まさしく「一般的な会社勤めの仕事とは異なる仕事」のひとつといえるパチンコライター・森本レオ子さんに、自身の仕事観と併せて語ってもらった。
会社員を辞めて気づいた仕事の楽しさ
――パチンコライターとして活躍される森本さんですが、仕事というものをどうとらえていますか?
【森本レオ子】仕事は、単純に「好き」ですね。私の場合、たとえば家事に向いていない、家事が苦手だという自覚があります。家事のほかにも向いていないものが多いと感じるなかで、仕事に専念しているときは楽しいですし、そう思えるということは、少なからず得意なのかなとは思います。
【森本レオ子】また、仕事が好きだとか楽しいと思えることで、自己肯定感が高まったとも感じています。女性だと、やはり自分の容姿や恋愛経験によって自己肯定感が左右されがちです。その点でいうと私は自己肯定感がかなり低い状態が続いたのですが、今は仕事をうまく進められてそれなりに稼げるようになったということもあって、自己肯定感が高まっているように感じるのです。
――パチンコライターという仕事を選んだことは、森本さんにとってすごくプラスに働いているということですね?
【森本レオ子】自ら「選んだ」というわけでもないんですけどね……(苦笑)。新卒で入った白夜書房を辞めたら、古巣の『パチンコ必勝ガイド』から仕事をもらうようになって、その流れでパチンコライターになったというだけですから。とはいえ、ラッキーだったとは思います。流れでなったパチンコライターが、たまたまですが、私に向いていたと感じています。
【森本レオ子】会社員だった約4年間は、実はすごくつらかったんですよ。徹夜仕事が多くて体力的につらいということもそうですが、編集部員たちの仕事量に偏りがあることや、上司や先輩との相性によって評価が変わることに不公平さを感じていました。すると、なにをするにしても先輩や上司の判断が必要になる。思うようにやれないことがストレスとなり、会社にいると常に動悸が激しくなるようになって……。ずっと心臓がバクバクしている感じで、帰宅してからも妙な興奮が続いて眠れないということもありました。
【森本レオ子】でも、自営業者になってからはそういうことが一切なくなったのです。会社員時代の私には、「仕事とはストレスを感じるものだ」という意識がありました。そのため、つらいことがあってもあたりまえだととらえていたのですが、単純に会社員という働き方が向いていなかっただけなのだと気づいたのです。
競争が激化する業界で生き残るすべ
――今は会社員としてのしがらみからは解放されたかもしれませんが、激しい競争にさらされている立場でもあると思います。
【森本レオ子】今のパチンコライターの主な仕事は原稿の執筆ではなく、YouTubeやパチンコ専門チャンネルなどの動画への出演、あるいは「来店」と呼ばれる、パチンコ店でのイベントへの出演です。そのため、パチンコライターではなく「演者」と呼ばれるようにもなってきました。仕事の幅が広がったことで、さまざまな経歴を持った人たちが参入してきていますから、間違いなく競争は激化しています。
――そのようななかで、稼げている人とそうでない人にはどんな違いがありますか?
【森本レオ子】豪快で大胆に見えるような演者でも、長く稼げている人にはやはり常識や社会性がありますね。逆にいうと、稼げていない人、一時は稼げても稼げなくなる人には常識が欠けているということです。もうびっくりするくらい態度が悪いとか、仕事の現場をドタキャンするといった人も実際のところいます……(苦笑)。
【森本レオ子】ですから、こういうとちょっと語弊があるかもしれませんが、そういった“少し常識がない人たち”のおかげで、私のような人間にも仕事がまわってくるようになったということもあるのだと思います。
――なるほど(苦笑)。
【森本レオ子】真面目な話、私よりキャリアがちょっと上の人たちがもう少し常識や社会性を持っていて、調子にも乗らず、ふつうに仕事をしていたら、私が今の立場にいることはなかったと思いますね(笑)。
【森本レオ子】他には、まだ若くて稼げない人の場合、「憧れ」が強すぎるのかもしれません。「〇〇さんのようになりたい!」という憧れが強くて、自分らしさを出せない。そのために、視聴者からの人気や制作側のオファーを獲得しづらくなるというかたちです。
【森本レオ子】また、私にとってラッキーだった点でいうと、パチンコライターの仕事の幅が広がったこと自体もそのひとつだと思います。YouTubeといった動画メディアが主戦場となり、再生数などで演者の価値というものがはっきりと見えるようになりました。
【森本レオ子】その結果、これまで人気だとされて演者の序列の上位にいたような人でも再生数が伸びなければ仕事が減ったり、逆に私のように「なんで仕事が切れないのかわからない」なんていわれてきた人間でも、その存在価値を再生数が示してくれたりするようになったのです。人気や力量が可視化されたという意味では、これまでと比べてより健全な業界になったのかなと思います。
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