いま行きたい!北九州市のコーヒーショップ5選

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ピックを使ってラテに絵を描くエッジングアート「BULB COFFEE」


BULB COFFEE / 電球をモチーフにした幻想的な雰囲気の店内


黒崎にある「BULB COFFEE」の店主・有馬久雄さんはピックを使ってラテに絵を描くエッジングアートの名手。

店の定番をはじめ、客のリクエストにもこたえ、1分以内の早業で味を落とすことなく提供する。ラテは甘くまろやかで女性やコーヒー初心者にも飲みやすい。

BULB COFFEE / カフェラテ(500円)と濃厚ガトーショコラ(500円)


BULB COFFEE / 天井や壁にはたくさんのドライフラワーが


[BULB COFFEE(バルブ コーヒー)]北九州市八幡西区黒崎2-5-17 4階 / 093-616-1020 / 16:00~24:00 / 火曜日休み / 26席 / コーヒー1杯540円~

コーヒーと真摯に向き合い、質を高めていく「あつみ珈琲」


コーヒー愛がとても深い店主・川島佑太さんが営む「あつみ珈琲」。以前はサラリーマンだったが、奥さんと一緒に店を持つという夢を叶え、3年半前に同店をオープン。

あつみ珈琲 / 笑顔で出迎える川島さん夫妻


焙煎はもちろん、コーヒーに関しての知識が浅かったため、とにかく勉強を重ね、自分たちが考える“おいしいコーヒー”を形にしていった。17年、18年の2年連続で「ローストマスターズチームチャレンジ」に参加するなど、同業種の人たちと接することで知識を増やし、自身の焙煎に反映させている。18年はリーダーとしてチームをまとめたというから、着実に焙煎技術に磨きがかかっている証だろう。

あつみ珈琲 / 競技会に積極的に参加するなど、焙煎技術を日々磨く川島さん


そんな川島さんはユニークなプレゼンを行っている。それが、同店の柱となる3つのハウスブレンドだ。「全く同じ3種の豆を同比率でブレンドしていますが、浅・中・深と異なる焙煎度合いにしています。飲み比べていただき、焙煎による味の違いを感じてもらいたくて」と川島さん。

もちろん味わいはそれぞれでガラリと変わるが、すべてに共通しているのが、余韻に感じる甘味。川島さんは「焙煎する際に一番気をつけているのがクリーンカップ、そして甘味です。どんな食べ物でもそうですが、素材由来の甘味がおいしさの大切な要素だと思うので」と話す。

あつみ珈琲 / 焙煎度が異なるあつみブレンド


明確においしさの基準を持ち、それを表現するために日々勉強に打ち込む。その姿勢に素直にロースターとしての気概を感じた。

あつみ珈琲 / モーニング&ランチセットのおすすめ「ゴロゴロベーコンエッグ」(842円)


[あつみ珈琲(アツミコーヒー)]北九州市小倉北区片野1-1-10 / 093-982-3465 / 9:30〜20:00、土・日・祝日〜18:00 / 火曜日休み / 11席 / コーヒー1杯486円〜

国際資格も取得し、おいしさの基準を明確に「珈琲自家焙煎店 豆乃木」


足立山の麓に店を構える豆売り専門店。オーナー兼ロースターの板倉寛美さんは、OLだったが、偶然手にとった福岡のフリーペーパーのロースタリー特集を見て、コーヒーに惹かれたそう。板倉さんは「焙煎士という職業があることをその冊子で知り、とても興味をそそられたんです」ときっかけを話す。

珈琲自家焙煎店 豆乃木 / 板倉さんの人柄も同店の魅力


それからは一直線にロースターになるべく動き出し、福岡市の「日々ノ珈琲」などで焙煎の基礎を学んだ。「日々ノ珈琲さんで使っていた焙煎機と同じく、私も直火式を選びました。ただ違うメーカーのものにしたので、最初は本当に苦労して」と板倉さん。それでも持ち前の勤勉ぶりとコツコツやる性格で、同店を開いてまもなく12年目だ。

珈琲自家焙煎店 豆乃木 / 開店以来、直火式で焙煎を続ける板倉さん


そんな板倉さんが焙煎の際に気を付けていることとは。「豆は日々ノ珈琲さんから紹介いただいた『堀口珈琲』主体の買い付けグループに加盟し、仕入れています。品質がいい豆なので、個性を生かした香り高い焙煎を目指しています。直火式ならではの香ばしさも感じてほしい」と板倉さんは話す。

珈琲自家焙煎店 豆乃木 / 焼き色や香りをチェック


ハンドドリップの競技会のジャッジを3年連続で務め、SCAA(スペシャルティコーヒーを管理する団体)が定めた基準・手順に則ってコーヒーの評価ができる技能者に与えられる国際認定資格Qグレーダーも取得している。確かなテイスティングの技術を持っていることもまた、同店の強みの一つだ。

珈琲自家焙煎店 豆乃木 / 原料の品質には絶対の自信を持つ


[珈琲自家焙煎店 豆乃木(コーヒージカバイセンテン マメノキ)]北九州市小倉北区足原2-10-8 1階 / 093-931-2102 / 10:00〜18:00 / 月・日曜日、祝日休み / 席なし

北九州のコーヒーの質を高め、広めた名店「焙煎屋 森山珈琲」


北九州で40年以上にわたりコーヒーの魅力を広めてきた森山利忠さんは、業界でレジェンドと称される。

焙煎屋 森山珈琲 / 森山さんが店に立つのは14:00以降が多い


焙煎屋 森山珈琲 / 森山さんが一番得意とするネルドリップで淹れるコーヒー(600円)


喫茶から店の歴史が始まっただけに、ドリップ技術はいわずもがな。そこから自家焙煎に着手したのが1991年。さらに質の高いコーヒーを追求していくなかで出会ったのが、生産者から直接上質な豆を買い付ける共同購入グループ「C‐COOP」。

今では買い付けグループとして全国的に知られるが、森山さんは立ち上げ時から加入していた初期のメンバーだ。そういった経緯から、北九州においてスペシャルティコーヒーを広めたといえば、まず森山さんの名が挙がる点もレジェンドと呼ばれる所以の一つだろう。同店は一見するとコーヒースタンドのようなおしゃれな造りだが、豆売りがメイン。約20種そろう豆のうち、シングルオリジンが16種ほどを占め、なかにはCOEの入賞豆など、特に品質のよい豆もある。

焙煎屋 森山珈琲 / コーヒースタンド風の店内


森山さんはここ数年、「ローストマスターズチームチャレンジ」にも参加。経験豊富なためオファーがかかるのかと思いきや、「自ら志願して出場しています。若い方々の考えを吸収したくて」と驚きの回答。

さらに、「いろいろな人の意見や考え方を取り入れた方がおもしろい。楽しみながらコーヒーと関わっていきたいから」と続ける。さすがレジェンド。まだまだ森山さんのコーヒーへの探究心は燃え続けている。

焙煎屋 森山珈琲 / コーヒーは1杯450円〜


焙煎屋 森山珈琲 / 店があるのは国道3号中津口交差点そば


[焙煎屋 森山珈琲(バイセンヤ モリヤマコーヒー)]北九州市小倉北区宇佐町1-3-35 / 080-2793-6842 / 12:00〜19:00(LO18:30) / 日曜日祝日休み / 5席 / コーヒー1杯450円〜

普通とは考え方から違うユニークな焙煎所「リベルタコーヒー」


20代後半の時、自家焙煎店で飲んだスペシャルティコーヒーに感動したオーナーの元梅洋和さん。その体験を「ほかの人にも味わってほしい、 “本当においしいコーヒー”ってこんなにも違うんだということを知ってほしい」との純粋な思いで勤めていた会社を辞めて、コーヒーの道を歩み始めた。

リベルタコーヒー / 今年中にカフェスペースを充実させるそう


その道のりはやや困難なスタートを切る。「勉強のために入った店を2年で辞めちゃって、焙煎修業の入口にも立てなかったのが正直なところ」と元梅さん。ただ、コーヒーを焼きたいという熱意と自身が信じる本当においしいコーヒーを表現するために、独学で焙煎の勉強を開始。そのやり方は理論や一般的な方法を頼りにするのではなく、とりあえず焼きに焼くことだったそう。「恥ずかしい話、生豆を200㎏ぐらいダメにしました。でも、焙煎を繰り返すうちにやっとコツをつかめてきて」と話す。

リベルタコーヒー / スペシャルティコーヒーは半熱風式が向いていると教えられたが、あえて直火式を導入


では、元梅さんが考えるおいしいコーヒーは?と問うと、「気付いたら飲み干してしまうコーヒー」と答えは明快。消費者目線の思考だからか、堅苦しくなくていい。

今秋から「コーヒーのものさし」というドリップバッグ5個セットのオリジナル商品も販売開始。コーヒーの知識がない人でも直感的に「旨い」「まずい」を感じられるような仕掛けを作っているそうだ。インターネットで注文できるので詳しくは店の公式HPをチェックしてみよう。

リベルタコーヒー / カフェラテ(300円)


リベルタコーヒー / 大通りから一本入った細路地に店を構える隠れ家店


[リベルタコーヒー]北九州市八幡西区則松6-18-16 / 093-616-8426 / 9:00〜18:00 / 木曜日休み / 3席 / コーヒー1杯250円〜

内藤太智

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