二階堂ふみ、写真家活動を語る「男みたい、は褒め言葉」 撮影秘話から見えた“心のまま”の生き方

東京ウォーカー(全国版)

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写真集を撮影した二階堂ふみ(左)と、被写体の長澤茉里奈(右) 撮影=宮藤あどね


2020年度前期の連続テレビ小説『エール』のヒロインに抜てきされた女優・二階堂ふみが“写真家”として、4冊目の写真集「長澤茉里奈写真集 グッバイロリータ 撮影 二階堂ふみ」(小学館刊)を11月に発売した。写真集は、グラビアアイドル・長澤のランジェリー姿や入浴シーンなどを赤裸々に撮り下ろしたものとなっている。二階堂ふみはなぜ写真家として活動するのか。本作で表現したことや、写真家としての思い、“女性”に対するこだわりなど二階堂ふみ本人に語ってもらった。

二階堂ふみがグラドル・長澤茉里奈を撮影、“秘密の逃避行”をイメージ


【写真】長澤茉里奈が「丸裸にされた」と語る二階堂ふみ撮影写真集(C)二階堂ふみ/小学館


女優として知られる二階堂ふみが、昨年から写真家としても活動している。写真家としての第1弾はモデルのモトーラ世理奈、第2弾は水曜日のカンパネラのコムアイ、第3弾は元E-girlsの萩花(藤井萩花)、そして、第4弾となる今作の写真集の被写体である長澤茉里奈は“最強合法ロリ巨乳”と称されるグラビアアイドルだ。この写真集において、一糸まとわぬ姿で入浴するシーンにも挑戦している。また、香港の夜景を背景に、ボディコンシャスなネオンカラードレスを着用してポーズを取ったり、大胆なチャイナドレス姿で、無防備に横たわったショットを披露したり、新たな一面を披露。二階堂は、写真家として、女性の魅力にこだわった作品を発表している。

撮影は、群馬県と香港で行ったという。二階堂は「“秘密の逃避行”のような雰囲気で、茉里奈ちゃんと誰かが旅行をしていて…というような感じです。写真集自体は5日間くらいで撮ったものですが、群馬から香港の撮影まで5カ月くらい間が開いていて。その5日の間に変化していった茉里奈ちゃんを、ストーリー性のある内容で楽しめると思います」と説明。「素の茉里奈ちゃん、未完成な茉里奈ちゃんの魅力を感じてください」と胸を張る仕上がり。

写真集を撮影した二階堂ふみ(左)と、被写体の長澤茉里奈(右)撮影=宮藤あどね


お気に入りショットを聞くと、二階堂は長澤のアンニュイな表情を捉えた1枚をチョイス。一方、長澤は「全部好きで選べないけど…」といいながら、寝起きのすっぴん写真を選んで「我ながらでなんなんですけど、これ、めちゃくちゃ私セクシーじゃないですか?朝で、ほぼすっぴんで。朝からふみさんと撮影できて幸せだったな」と振り返った。「二階堂さんには全てをさらけ出そう」と撮影に臨んだそうで「私、結構丸裸になったんですよ」と笑った。

女性写真家だからこそ?「女性の内面の“潔さ”を引き出せた」


長澤茉里奈撮影=宮藤あどね


そんな長澤を二階堂が被写体として選んだのは、出版社の編集者から、長澤の写真集を渡されたことがきっかけだったという。「今までは近しい人を撮ることが多かったのですが、今回は写真集を拝見して素敵な人だなと思ったので、もし私も撮らせていただけるなら撮りたい、と話したら実現しました。それで実際に素の茉里奈ちゃんを見たら、どんな過酷なところにも食らいついていく動物的なハングリー精神を感じることができて。女性の内面の“潔さ”を引き出せたと思います」と二階堂。

これに長澤は「お話をいただいたときは嬉しかった半面、緊張や不安もあったのですが、ふみさんのおかげですごく自然体になれました。私の緊張をほぐすように手を繋いでくれたりして、一緒に旅行をしているような気分でした」と、顔をほころばせ、「ロケバスで足のマッサージもしてくれたんですよ。むくみを気にしていたら、ふみさんが揉んであげるよ~って。どこまでも優しいなと思いました」と、撮影秘話も明かした。

被写体経験を生かし、「同じ女性だから共鳴できることもある」


二階堂ふみ撮影=宮藤あどね


被写体との距離感の取り方は、二階堂がこだわっている点でもある。二階堂曰く、「自分が被写体だったときとは違って、撮影するときは被写体との距離感やコミュニケーションが大事だということを実感させていただいているんです」。

「女性を撮らせていただくことが多いのですが、同じ女性だから共鳴できることもありますし、見えてくるもの、感じるものもあります。寄り添うだけでなく、ときには突き放したり、孤独を感じ合ったりするのもコミュニケーションだなと。でも全体を通しては、味方でいたいと思っています。そういった距離感を計ることが、カメラマンとして信頼されるために大事なことなんだと感じています」。そのこだわりと、二階堂ならではの感性で、 “ナチュラルな長澤”だけでなく、今までと違った“大人な長澤”を切り取った。

二階堂は「女性を撮るのは楽しいです。女性はいろんな顔、引き出し、美しさを持っているから。それと、“もう二度とないこの瞬間”を撮れるのが写真の醍醐味だなと思います。カメラは、もし撮らせていただけるのなら今後も続けたいですね。そして、写真だけでなく、今後も何かアウトプットすることには携わっていきたいですね」と、クリエイター魂を見せている。

「男性みたい」は褒め言葉、“心のままを大切に”が二階堂ふみ流の生き方


二階堂ふみ撮影=宮藤あどね


写真家としての活動も4作品目となる。過去の写真集の反響ではどのような声が届いているのだろうか。

二階堂ふみが撮影した、水曜日のカンパネラ・コムアイの写真集カット(C)二階堂ふみ/小学館


「コムちゃんの写真集(※「月刊コムアイ・嘘 写真 二階堂ふみ」)が2冊目でしたけれど、すごく反響が大きかったです。『こういう写真が撮れると思わなかった』というような、奇跡的な写真もあったので。自分でも自我を忘れて撮っていたような撮影で、エネルギーのぶつかり合いというか、そういうものが写真集という形で世に出すことができ、見ていただいた方々からありがたい言葉もたくさんもらいました」。

二階堂の写真は、被写体の女性に大胆に迫る過激なカットも多数あり、男性的な印象も強いが…。

「それは嬉しいお言葉です。女性を撮っているときは自分の中の男性的な部分が刺激されることがあって。それはみんなあると思うんですけど。男性の中にも女性がいたり、女性の中にも男性がいたり。だから、女性を撮っているときと、男性を撮っているときで感覚が違うんです。男性を撮っているときは友情が芽生えるというか、同士になる感覚が強いんですけど、女性を撮るときは、悪い意味ではなく欲情するような気持ちになる、というのが近いかな?それがすごく面白いんです。自分の内面にあるものが出て、そのフィルターで被写体を見て、要求してしまったり。だから“男”を感じていただくようなショットが多いのかもしれません」。

これを聞いて、長澤は「実は男性に撮られるよりドキドキしました。本当に付き合っているような感覚で」と照れ笑いを浮かべていた。

写真集を撮影した二階堂ふみ(左)と、被写体の長澤茉里奈(右)撮影=宮藤あどね


女優業でも評価される一方で写真家としても年4冊の写真集を活動する二階堂。「実力派」「個性派」といった紹介のされ方が多い印象だが、本当の二階堂ふみはどんな人間なのだろうか。

「ありがたいですけど…。非常に普通です(笑)。理想の女性像もあまり意識していないです。『こうでなきゃいけない』という風な決まりは作らないようにしています」。

平井あゆみ

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