「マンマ・ミーア!」待望の続編。全開の感動&興奮に、今年イチの幸せ気分!<連載/ウワサの映画 Vol.46>

東海ウォーカー

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2008年に大ヒットした前作がまったく色あせず、”10年ぶり”と聞いて驚きの続編「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」。愛すべきキャラたちが再集結&新キャラたちも強力で、今回も、観たら当分は頭の中がABBA祭! 「娘のパパ候補が3人って…。ドナってどーいう女子だったの?&どーしてそーなった???」という下衆の勘繰りともおさらば~(笑)。母から娘、またその子へとつながる愛のリレーにもホロリです!

今回も「ABBA」のあの曲やこの曲で歌って踊りまくります! わけあって、メリルのご登場がちょいと遅くなりますが、観てのお楽しみということで!©Universal Pictures


今作の舞台も、ギリシャの夢の楽園・カロカイリ島。母親・ドナ(メリル・ストリープ)との夢だったエレガントなホテルを完成させたソフィ(アマンダ・セイフライド)は、新装オープン・パーティの準備でドタバタ中。夫のスカイ(ドミニク・クーパー)とは将来を巡り気持ちがすれ違い、彼女は若い頃の母親と自分を重ねるのでした…。時はさかのぼり、オックスフォード大学を卒業し、広い世界へと飛び出そうと、まずはパリへ旅立ったドナ(リリー・ジェームズ)。そこで若き日のハリー(ヒュー・スキナー)と知り合いますが、それは人生を変える”3つの出会い”の始まりにすぎず、ドナは目的の地・カロカイリ島を目指しますー。またまた現在に戻り、新しいホテルには嵐の到来の予感…。そして発覚するソフィの妊娠! 果たしてソフィはパーティを成功させ、スカイとの愛を守れるのでしょうか!?

ドナの親友のターニャ(左、クリスティーン・バランスキー)&ロージー(右、ジュリー・ウォルターズ)の名コンビも健在で、若い頃のキャストもそっくり! ソフィと共に新ダイナモス!?©Universal Pictures


カロカイリ島で小さなリゾート・ホテルを営むシングル・マザーのドナと娘ソフィを主人公に、ソフィの結婚式の大混乱を描いた前作。父親を知らずに育ったソフィが、パパの可能性のあるサム(ピアース・ブロスナン)、ハリー(コリン・ファース)、ビル(ステラン・スカルスガルド)にこっそり結婚式の招待状を送り、騒動の末に”3人のパパ”が誕生したのでした。そんな第1作の”前後のドラマ”が現在と過去を行き来しながら語られる本作は、ドナのママの登場とソフィの妊娠によって4世代にわたる壮大な物語に。

本作が描く”若き日のドナと3人のパパの物語”という過去と、”ソフィがママになるまで”の未来が、前作を挟んでつながります!©Universal Pictures


リリーが演じる若きドナに魅了されっ放し! そのまぶしい青春模様と、ソフィの歌声に乗せてつづる一人きりで出産に挑むシーンも好対照で、妊娠により同じ立場となった”過去の母”と”現在の娘”を重ねる構成にウルウルでした。終盤の、リリー→メリル&アマンダへとつなぐ「マイ・ラブ、マイ・ライフ」で感極っちゃった(涙)。 アマンダVSリリー、2人のヒロインの競演が見ものです!

うん十年前のドナは弾けるような魅力の持ち主! ストーリー原案に「ラブ・アクチュアリー」などのリチャード・カーティスが参加していて、キャラが深堀りされてる!©Universal Pictures


パパ・トリオの青年時代に期待しましたが、やっぱり現在の方が断然ステキ(笑)。年々シブさが増すコリンもここではおトボケなハリー役だけあって、若い頃も”残念くん”で笑っちゃう。ラストを飾る”全員集合!「スーパー・トゥルーパー」”では、若僧ハリーに絡まれて「コイツがオレだとは信じたくない…」と困惑するコリンをはじめ、ダサい衣装でノリノリのオジさまたちがかわいすぎっ。青春時代を共有したことで、特にドナの親友たちやパパ・トリオへの愛着が増し、島で再会を果たす「ダンシング・クイーン」場面のウキウキも増し増し! 続編がオリジナルの魅力をもアップさせた成功例ですね。

【写真を見る】3人で仲良く娘・ソフィを愛する、左からハリー、ビル、サム。コリン(左)&ステラン(中央)の「タイタニック」ポーズは名シーンですよー。…オスカー俳優をいじりすぎ©Universal Pictures


若ビル(写真、ジョシュ・ディラン)は歌も上手くてイケイケ! 若サム(ジェレミー・アーヴァイン)もクール! が、ヒュー・スキナー演じる若ハリーは不思議ちゃん…©Universal Pictures


で、やっぱり場をさらってるよ、シェールが。「私こそが歌姫よっ」と貫録満点でお出ましになるパーティ・シーンに釘付けです。自分の持ち歌ばりに魅惑の低音ハスキー・ボイスで熱唱する「悲しきフェルナンド」のセレクトもナイス。前作ではドナが歌ったこの曲といい、今回もつくづく、物語と楽曲のリンクが絶妙だー。

ソフィーの母でも曾祖母でもいけそうな年齢不詳気味のシェール(笑)。たった一人の家族なのに、歌手としてツアーで忙しかった母(シェール)とドナには微妙な距離があったのでした©Universal Pictures


めいっぱい人生を楽しみ、めいっぱいの愛を伝えていく…。破天荒なストーリーが伝えるメッセージのパワーが、ミュージカルの魔法でMAXに! 魅力的なキャラのおかげか、パラダイスな島のおかげか、ABBAの名曲のおかげか…。きっと全部の相乗効果で「いろいろあっても、今、みんなが幸せならOK」っていう結論に、心も体も問答無用で踊り出しちゃう! 「考えすぎると不幸になる」と劇中の誰かも言ってたしね。”原題のサブタイトルであり「マンマ・ミーア」の歌詞でもある”Here We Go Again”から”Again”を取っちゃった邦題が解せない問題”もあったけど…、ハッピーすぎて吹っ飛んだわ(笑)【東海ウォーカー】

ドナの奔放さは自由奔放なシェール・ママ譲りのようですが、ソフィには遺伝してないみたい。スカイくん、ご安心を。ソフィーのお腹の子の父親はアナタだけです!©Universal Pictures


【映画ライター/おおまえ】年間200本以上の映画を鑑賞。ジャンル問わず鑑賞するが、駄作にはクソっ!っとポップコーンを投げつける、という辛口な部分も。そんなライターが、良いも悪いも、最新映画をレビューします!  最近のお気に入りは「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(8月31日公開)の三浦春馬!

おおまえ

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