(2025年10月31日更新)
株式会社ウェザーニューズから、2025年の「第三回紅葉見頃予想」が発表された。北海道は紅葉シーズンの終盤を迎え、東北から九州にかけては見頃エリアが拡大。まだ見頃を迎えていない多くの名所で平年並から平年よりやや遅い見頃になるとみられる。
※予想は2025年10月30日発表のもの。実際の紅葉状況と異なる場合があります。
高温傾向で色づきに遅れも、今後は気温低下が見込まれる
紅葉の色づきは秋の気温と深く関係し、気温が低いと色づく時期が早くなり、高いと遅くなる傾向がある。今年の秋は平均気温が高い傾向にあるが、10月下旬になってからは朝晩は冷える日が増えてきており、晴れる日の朝晩は放射冷却によって色づきに必要な気温低下が見込めるため、多くの名所で平年並かやや遅い見頃となる予想だ。
【北海道】紅葉シーズンは終盤
北海道は、山々では既に今年の紅葉が終了し、平野部も紅葉シーズンは終盤だ。11月1日(土)から3日(祝)までの連休期間中は、低気圧の影響で雨風が強まり、落葉が進む可能性があるとみられている。
【東北】今後見頃の所は平年並~平年よりやや遅い見込み
標高が高い山から紅葉シーズンが始まった東北地方。10月上旬から中旬にかけ気温の高い日が多くなった影響で、例年10月中旬にかけて見頃になる名所では平年より遅めの見頃を迎えたところが多くなった。今後見頃を迎える名所では、平年並かやや遅い見頃となるところが多くなる予想だ。
【関東・甲信】全体的には平年並~平年よりやや遅い傾向
関東・甲信地方は、これまで見頃を迎えた名所では、平年より遅めの見頃を迎えたところが多くなった。今後は足踏みしていた葉の色づきが進んでいき、例年11月上旬から中旬に見頃を迎える名所は、平年より早めの見頃を迎える所もあるとみられる。11月の平均気温は高めの傾向なものの、朝晩の放射冷却での気温低下が見込めるため、全体的には多くの名所で平年並かやや遅い見頃となると予想されている。
【北陸】多くの名所で平年並かやや遅い見頃に
北陸は10月上旬から中旬にかけて気温の高かった日が多く、平年より遅めの見頃を迎えたところが多くなった。今後、まだ見頃を迎えていない多くの名所では平年並か平年より遅めの見頃となるとみられる。
【東海】見頃エリアはゆっくりと拡大、見頃は平年並か平年より遅めの傾向
東海地方の紅葉は、奥飛騨温泉郷(岐阜県)で平年よりやや遅い見頃となり、色づきがはじまった白川郷・合掌造り集落周辺(岐阜県)などでも色づきのスピードはゆっくりとなっている。今後見頃を迎える場所では、多くで平年並かやや遅い見頃となる予想だ。
【近畿】見頃は平年並か平年よりやや遅い予想
10月の平均気温が平年より高くなり、近畿地方では紅葉の色づきに遅れがみられている。11月も平均気温が平年より高い傾向になると予想されているものの、今後の天気は周期的に変化し、紅葉の色づきに必要な気温の低下が見込めるため、多くの名所で平年並かやや遅い見頃となりそうだ。
【中国・四国】見頃は平年並が中心、一部でやや遅れる見込み
中国・四国地方は9月下旬から10月上旬、朝晩を中心に秋の空気に入れ替わったタイミングがあり、剣山(徳島県)で平年並の見頃となった一方、10月中旬にかけて気温が高くなったことから、例年10月下旬に見頃となる大山(鳥取県)は色づくスピードがゆっくりになっている。これから見頃を迎える名所では多くで平年並の見頃となり、一部で平年よりやや遅い見頃になる予想だ。
【九州】色づきが開始、見頃は平年並~平年よりやや遅い予想
九州は気温が平年より高い日が続いていて、色づきに遅れが出ている。今後も平均気温は平年より高い傾向が続く予想だが、天気は周期的に変化し晴れる日の朝晩は放射冷却によって色づきに必要な気温低下が見込めるため、多くの名所で平年並か平年よりやや遅い見頃となる予想だ。
上記の予想は今後の気温や天候により変わる場合があるので、おでかけの際は最新情報を確認しよう。なお、株式会社ウェザーニューズのウェブサイト・スマートフォンアプリ「ウェザーニュース」では、9月4日より全国の名所約1100カ所の見頃予想日やスポット情報を公開中だ。紅葉狩りに出かける際はあわせてチェックしたい。
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。