最近、海外観光客の間で「歩いて見に行く」北海道の絶景スポットが話題になっているそうな。ただでさえ寒い冬に「歩いて行く」とは一体何事……!?と、寒がりな私なんかはちょっと気が引けてしまうものの、人気があるには理由があるはず! どんな絶景が待っているのか、調べてみましたよ!
まず一つ目は、冬の阿寒湖早朝散歩ツアー。マリモで有名なこの湖、冬になると「冬の華」とも呼ばれる「フロストフラワー」なるものが現れるのです。これは氷から昇華した水蒸気が凍った湖面に付着し、その氷の結晶が花のように見られるもの。ただし、いつでも見られるわけではなく、気温がマイナス15℃前後、無風で晴天など、いくつかの気象条件が重要。1泊の場合見られるチャンスは2割という、超レアな絶景! なかなかハードルが高いけれど、レアだと言われるとなおさら見てみたくなる……!
二つ目は、全長26キロ、日本最大の砂嘴(砂の半島)・野付半島を歩く、トドワラ・氷平線ウォークツアー。
雪原にたたずむ荒涼としたトドワラ(トドマツの枯れ木群)を、スノーシューを履いて目指すもの。雪と結氷した海に囲まれた一面の白い平原は「日本のウユニ塩湖」と評されるほど、不思議で魅力的。コレも、自分の目で見たみたくなりますねぇ。
最後は、なんと流氷の上を歩く、流氷ウォーク。
彼方から漂ってきた流氷を自らの足で体感、しかも流氷だらけの海に落ちてもOKというダイナミックなツアーなんです!「真冬の海に入るなんて大丈夫!?」と驚く方もいると思いますが、ドライスーツ着用なので大丈夫なのだそう。流氷の上で寝転がったりジャンプするなんて経験、そうそうできませんものね。
寒い時期にあえて寒いところに行くなんてありえない!と、頑固に思ってましたけど、自分の足でその場へ行って出会う景色はきっと感動もひとしお、なんでしょうねぇ。寒さにめげず、一生に一度くらいは見に行ってみるべきかなと思い始めて……マス。
【北海道ウォーカー/出村聖子】
出村聖子