島根県松江市の松江城山公園で3月下旬から4月上旬にかけて桜が見頃を迎える。
松江城は全国に12城しか残っていない現存天守の1つ。現存天守とは江戸時代またはそれ以前に建てられ、壊れることなく現代に姿を残す城のことだ。1611年(慶長16年)に堀尾氏によって築城された松江城は、その後京極氏、松平氏と城主が代わり、明治の廃城令においても地元の豪農や元藩士の尽力により天守閣だけは解体を免れた。
第二次世界大戦でも焼失しなかった松江城は修理や復元を経て往年の姿を取り戻しつつあり、2015年(平成27年)には天守閣が国宝に指定された。そんな松江城含む一帯は松江城山公園として整備され市民の憩いの場所となっている。
天守閣の周囲には、ソメイヨシノ・ヤエザクラ・シダレザクラなど約180本の桜の木が植えられており、例年は3月下旬から4月上旬にかけて一斉に咲き競い見頃を迎える。松江城の威風堂々とした城姿と桜の見事な光景は、日本さくら名所100選にも選定されるほどだ。
松江城と桜が織りなす絶景を見に松江城山公園に出かけよう。