老舗和菓子店の「両口屋是清」が、ロングセラー商品「千なり」(1個172円)を23年ぶりにリニューアル。そのお披露目会が3月10日に開催された。
発売以来88年にわたり愛されてきた「千なり」は、豊臣秀吉公の馬印「千なり瓢箪」の焼き印を生地の表面に刻印した和菓子。北海道産小豆を香り高く炊き上げた「小豆粒あん」、愛知県産の抹茶を使用したなめらかな「抹茶あん」をはじめ、「小倉バター」や「かぼちゃあん」といった季節限定の味を用意している。
そんな「千なり」の味わいは時代に合わせて少しずつ変化。同社広報担当者は「今回は、生地のフワフワ感がいつまでも保たれるように、また、ツヤツヤの丹波大納言小豆を1.2倍に、抹茶あんは“まるで濃茶”のような濃厚さにリニューアルしました」と、新たな「千なり」について説明。さらに、「シャキシャキ感が特徴的な『林檎あん』が仲間入りしました」と、新商品を紹介した。
同社開発担当者は「原材料の選定、生地の練り方、工程を工夫し、テストを重ねたことでフワフワ感を実現。焼成にもこだわりました」と、こだわりポイントをコメント。コロナ禍で発売日が延期になった経緯もあるが「想いが詰まっていたのでショックはあったのですが、よりブラッシュアップしたものを提供できるチャンスだと思いました」と振り返っていた。
リニューアルした「千なり」(小豆粒あん・抹茶あん)と新発売の林檎あんは、2022年4月1日(金)より発売される。ちなみに、新たな「千なり」は、パッケージも大幅にイメージチェンジ。青い鳥や白いたぬき、うさぎなど、幸福の象徴を描いた愛らしいものに生まれ変わった。
取材・文=平井あゆみ
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