睡眠の重要性は理解しながらも、目覚めたときに疲労感があったり、首や肩の寝違えを起こしていたり…と、良質な睡眠をとれず、毎日のように悩んでいる記者。そこで、“眠りの専門スタッフ”がいるというお店「まくら先生」を訪ね、オーダーメイド枕を作ることに。今回は、その様子をレポートする。
訪ねたのは、JR川崎駅東口を出てすぐの場所にある地下街「アゼリア」の中にある「まくら先生 川崎アゼリア店」(神奈川県・川崎)。入りやすい雰囲気のコンパクトなお店には、さまざまな枕や、枕に入れる素材、有名寝具メーカーの寝具など、眠りに関するアイテムがギュッと詰まっている。
そこで出迎えてくれたのは、昭和26年に創業した寝具専門店トータルリビングはしもとが、オーダーメイド枕の製造・販売をすべく、2011年に立ち上げた合同会社ソメイユの代表・篠宮恵美氏。篠宮氏は入店早々、記者を店舗の奥まで案内し、カウンセリングをスタートさせた。
「まくら先生」では、まず“自分だけの枕”を作るために「カウンセリング」で、ひとりひとりと丁寧に対話しながら、ユーザーの悩みを聞き出し、細部にこだわったカルテを作成。その後、後頭部から首・肩にかけての高さを「計測器で測り」、眠りの専門スタッフが正しい寝姿勢をチェックしていく(※計測は無料。オンラインページから来店予約可能)。
続いて、実際にベッドに寝転び、さまざまな素材(枕の中身)の寝心地を体感。選んだ素材の枕で、仰向け・横向きになって「高さを微調整」していき、最短45分から60分程度でオーダーメイド枕を完成させる。完成品を「フィッティング」して“ぴったり”と感じられたら終了だ。
この一連の動きのなかで驚いたのは、カウンセリングがものすごくしっかりしていたこと。「朝起きたときに首や肩、腰や背中は痛いか?」という質問から始まり、「寝つきは悪いか?」「冷え性はあるか?」など、かなり多くの質問が投げかけられるのだ。ここで記者は「万年、寝違え状態で枕選びで悩んでいた。寝つくのにも何時間かかかることがある」と正直に告白。すると、「寝つくのに15分かかるだけでも“プチ不眠”と言うんですよ。寝られないときは1回起きてリセットした方が良いですよ」と、枕作りの過程で、眠りに関する豆知識も加え、優しくアドバイスしてくれた。枕だけでなく、眠りについていろいろと知ることができ、勉強になる。