本格的な冬が近付き、朝晩の冷え込みも厳しくなっている今、冬の防寒アイテム“カイロ”に大きな変化が起きているという。近年のエコブームで、従来の“使い捨てカイロ”に替わり、昨年から何度も使える“エコカイロ”が台頭。さらに今年は、デザインや色がかわいいエコカイロが急増し、さらに人気に拍車をかけている。
エコカイロの代表格は、三洋電機の「エネループカイロ」。充電式で何度も使え、パソコンでも充電できるという手軽さがウケて、4000〜5000円台という価格ながらヒットにつながった。「昨年は白い、無機質なタイプでしたが、今年はピンクやゴールドなど、女性も持ちやすいカラーバリエーションが増えました。それも購買が増えたきっかけでは」と話すのは、渋谷ロフト家庭用品売場の石澤さんだ。
また、見た目もかわいい“ビジュアル系エコカイロ”も絶好調。ライオンやヒツジなどの超キュートなぬいぐるみのカイロは「ミニエコカイロ」(630円)は、金属片の入ったゲル状の保温材がおなか部分に入っているもの。金属片をパキッと折ると、ゲルが発熱し温まるものだが、使用後も沸騰したお湯などで温めれば繰り返し使用できる。かわいらしい見た目と共に人気上昇中だ。
同じくビジュアルがウケているのは、ロボットやパンツなどのイラストがポップな「ハンドウォーマー」(1260円)。従来のカイロとは全く違うカラフルでかわいいイラストは、同店のエコカイロコーナーでも人目を引く存在だ。同品はエコカイロが2つセットになっているので、家族や友人、恋人同士で1つずつ持ってもよさそう。
「今年から色や形にこだわったかわいいエコカイロが増えてきていますね。エコへの関心の高まりから、今では使い捨てカイロよりもエコカイロの需要が多いんです。買っていかれるのはほとんどが女性。かわいらしいぬいぐるみタイプのカイロはもちろん、比較的値段が高いエネループもかなりよく出ています」と、石澤さんは話す。
寒くなるこれからの季節、ますます需要が増えそうな“使い捨てない”エコカイロ。カイロが手放せないというアナタ、この冬はエコカイロで、地球にも自分の体にも優しい女性に変身しちゃって。【東京ウォーカー】