サントリー食品インターナショナルが、「クラフトボス」コーヒーシリーズから新たなラインアップとして、「クラフトボス ソイラテ」(希望小売価格 税別200円/500ミリペットボトル)を発売。同商品は、ソイ(大豆)の香ばしい味わいや、コーヒー本来のコクと香りを楽しめる、華やかだがクセのない味わいが特徴となっている。
ソイミルク(豆乳)をはじめとする植物乳の市場は10年以上にわたって拡大しており、近年では、カフェでも“ソイミルク”を使ったドリンクやカスタマイズが定着しつつある。同社は今回、そうしたところに着目し、ペットボトルコーヒーでも「ラテの選択肢を広げたい」という思いのもと、「クラフトボス ソイラテ」を開発した。
“ソイラテ”に対しては、「独特の風味や、優しい味わいが好き」「ソイの味わいがおいしい」といった感想を持つユーザーがいる一方、「独特のクセがあって飲みにくい」「昔飲んだけどあまりおいしくなかった」という声も多くあることを受け、新商品では、サントリー独自の技術を採用。クセがなくて飲みやすい、植物性原料100%のラテ(豆乳・大豆粉末・食用油脂)で作ることにした。
ちなみに同社の開発担当者曰く、この味わいに仕上げるため「200回以上の試作を繰り返した」とのこと。ある試作品では、クセのある香りや、べたつきが感じられたことから、開発チームのメンバーらが「『がんもどき』の味がする」「口の中にいつまでもいる」「ベタベタする」と酷評…。そうした課題をなくしていくことに苦労したという。
そして、製品のパッケージや、9月17日から放映している新CMも注目ポイントになっているそうで、「“ヘルシー”や“健康”からの脱却にこだわりました」とコメント。「ソイって、“ヘルシー”や“健康”というイメージがあったのですが、ソイラテは近年、シンプルに“おいしいもの”として飲まれているということがあったので、今回は“おいしい味わい”を前面に押し出して、パッケージやコミュニケーションなどでお伝えさせていただいています」と説明していた。
取材・文=平井あゆみ