日本三大稲荷に数えられ、商売繁盛や家内安全などのご利益で知られる豊川稲荷。かつては織田信長や豊臣秀吉、徳川家康など名だたる武将が信仰し、近年ではInstagramなどSNSでも注目を集めている。そんな伝統と革新が共存する豊川で、新しい地域一体型エンターテイメントツアー「叶-KANAE-」がスタート。どんな内容なのか、ひと足早く体験してきた。
豊川稲荷周辺の商店街で、ご当地グルメを味わう
まずは、豊川稲荷の門前に広がる商店街の散策からスタート。ツアー参加者に渡される3000円分のチケットを使って、対象店舗での食べ歩きやショッピングを自由に楽しめる。
そこで、豊川稲荷参拝のお供に欠かせない名物グルメ、豊川いなり寿司を目当てに、老舗和食処「松屋」へ向かった。店前にはかわいいお狐様がいるベンチがあり、記念撮影にもってこい。
豊川いなり寿司とは、豊川で作られていること、ご飯と油揚げを使用していることがルールであり、各店がさまざまに趣向を凝らしている。「松屋」では、三河エリアの旬の食材を使ったオリジナルの豊川いなり寿司を全24種類用意し、1個150円から販売。クリームチーズいなり、フルーツいなりなど斬新なものから、豊川わさびいなりなどこの地域では定番のものまでバラエティに富んでいる。
食事のあとは、ツアー参加者に渡される狐面の絵付けに挑戦。見本を見ながら、オリジナルの狐面を完成させた。狐面をかぶりながら商店街を散策すれば、さらに気分が乗ってくる。
商店街でスペシャルパフォーマンスに遭遇
食事のあとも引き続き商店街を散策していると、軽快な音楽を奏でるちんどん屋に遭遇。手拍子をしたり、一緒に踊ったり、突然のストリートパフォーマンスに大盛り上がり!
散策途中、表参道から続くたくさんの幟が立てられた小道を見つけた。奥へ進むと、薬師堂にたどり着いた。長寿薬師如来像に、長寿のご利益を願って参拝したところで、再びにぎやかな音楽が聞こえてきた。
薬師堂の前に設置されたステージで、仮面黙劇「ある日の米騒動」がスタート。目の前で繰り広げられるアクロバティックなパフォーマンスは迫力満点だ。セリフがないので、子供や外国人観光客でも楽しめる。