三重県の多気町にある「食・文化・アート」をテーマにした約70の施設が集まる複合リゾート施設「VISON(ヴィソン)」。2021年の開業以降も話題のニューオープンが続くなか、2024年8月には、イギリスを代表する世界的デザイナー、テレンス・コンラン氏によるホームファニシングショップ「ザ・コンランショップ」がデザイン監修をした日本初のホテル「HACIENDA VISON(ハシェンダ ヴィソン)」が誕生し、大きな注目を集めている。そこで今回は、ウォーカープラス編集部が宿泊し、「HACIENDA VISON」での過ごし方を体験レポート!東京から新幹線に乗車し、名古屋経由で「VISON」へと向かった。
静寂と自然の美しさが調和する空間で贅沢なひとときを
「VISON」は東京ドーム約24個分もの広大な敷地を持ち、その中で最も緑豊かな農園エリアに佇む邸宅風の館が「HACIENDA VISON」だ。外装から内装まで日本の「ザ・コンランショップ」がデザイン監修を手がけたホテルで、洗練を極めながらも、木や石といった自然素材を取り入れたインテリアにほっと和む。ロビーには名作チェアやビンテージの小物がちりばめられ、まるでショールームのよう。
ロビーには宿泊者が自由に使えるキッチンが併設されていて、調理器具や食器も完備。「VISON」のマルシェで食材を買って、ここで料理をするのも楽しそう!…と夢が膨らむ。
建物の裏手にはファイヤーピットを備えたガーデンがあり、夕暮れになると焚火を囲んでくつろげるそう。ガーデンでバーベキューが楽しめる宿泊プランもあり、春から秋などアウトドアが楽しめる季節に最適だ。
洗練されたインテリアと快適さを兼ね備えた、コンセプトが異なる6つのゲストルーム
「HACIENDA VISON」には、部屋ごとにコンセプトの異なる6つの客室があり、今回は1階の客室「Malaga(マラガ)」に滞在。「Malaga」は、ピカソの出身地として知られるスペインのリゾート地・マラガをテーマにした部屋で、どことなく南ヨーロッパの開放的な雰囲気が漂う。客室に入ると間もなくウェルカムドリンクが運ばれて来たので、ソファに座って一服。
客室も名作家具の宝庫で、ピカソやコンランも愛用した曲木のロッキングチェアや、フランス人陶芸家ロジェ・カプロンが手がけたタイルテーブルなどがそろい、まさに憧れを詰め込んだような空間にはため息しきり…。
デザインやアートに囲まれた空間を、さらに特別にしてくれるのが音楽の存在。部屋にはターンテーブルがあり、レコードをかけてみると独特の音質が心地よさを誘う。
1階の2部屋は客室専用のガーデン付き。さらに、今回泊まった「Malaga」はペットフレンドリールームで、愛犬も一緒に泊まることができる。
バスルームも広々としていて、洗面台もダブルシンクで快適。アメニティをはじめ、ECHAPPER(エシャペ)のパジャマやローブなど、室内のアイテムにはできる限り人と環境に優しい素材を使用しながらも、デザイン性や機能性を備えたモノ選びは暮らしのヒントになる。