西武池袋線でおさえておきたいラーメン店5選!勢力拡大中の家系の一杯や超濃厚つけ麺、淡麗絶品な塩など、イチオシのラーメンを紹介

東京ウォーカー(全国版)

今や日本の国民食として愛されるラーメン。関東圏だけでも数多くの店が点在し、それぞれの個性やこだわりを詰め込んだラーメンを提供している。

多種多様なラーメン店の中から、特におすすめの店舗を沿線ごとに紹介する当連載。第2回は西武池袋線沿いから、家系の注目店や漫画の巨匠たちが愛した老舗、“あの”有名人たちが立ち上げた穴場の店などを厳選!

【池袋】破竹の勢いで展開する家系の注目店!都内屈指の濃厚スープに唸る「横濱家系ラーメン 五代目 野中家」

最寄りは池袋駅東口、2024年9月にオープンした「横濱家系ラーメン 五代目 野中家」。2023年10月に豊島区大塚に初代(本店)、その後は埼玉県川口市に裏野中家、埼玉県蕨市に二代目、北区上十条に三代目、豊島区西池袋に四代目。そして同店に続き、2025年3月には代々木に六代目と、開業から約1年で系列店を次々とオープンさせ、破竹の勢いを見せる注目のラーメン店だ。

「野中家」の店主は「大崎家(おおさきや)」出身で、中野区野方の家系の有名店「輝道家(きどうや)」にルーツを持つ人物。名店で学んだ技術を受け継ぎながらも、都内屈指の超濃厚なスープで多くの家系ファンを唸らせている。

「特製ラーメン並」(1100円)。注文時に麺の硬さ、味の濃さ、油の量が選べる


麺メニューはラーメン、油そば、つけめんの3つが基本となるが、今回は定番のラーメンの中でもボリューム満点の「特製ラーメン並」をオーダー。見た目にも濃さが伝わる茶褐色のスープは、豚のゲンコツ、鶏ガラなどを大量に使い、高火力で炊き上げる。約2時間ごとにガラを入れ替えながら炊き続けることで、骨の髄から旨味を抽出する。

【写真】とろみの中にこってりと旨味が溶け込んだ濃厚スープが自慢


麺は特注の中太麺で、歯切れがよくスープとの絡みも抜群。九条ネギやホウレン草、海苔、燻製器で丁寧に仕上げた燻製チャーシューと、トッピングが豊富で食べ応え十分だ。

味の濃さ、油の量が「普通」でも十分な濃厚さだが、味濃いめ・油多めでさらなるこってり感を楽しんでみるのもおすすめ。「極ニンニク」やショウガ、酢、豆板醤など、多彩な調味料で味変も試してみよう。

豚や鶏のガラを継ぎ足しながら濃密なスープを作る

「ライスセット」(150円)※ライスの価格は変更の可能性あり


家系で外せないのがライス。同店でも「ライス」(100円)、チャーシューと辛味を加えた「裏カッパ」とのセット「ライスセット」を用意。

ふりかけ、マヨネーズ、「極ニンニク」をのせた背徳感のある組み合わせが店のイチオシの食べ方。ほかにも裏カッパをのせたり、スープに浸した海苔と一緒に味わったりと食べ方は自由!食べ放題なので好みでガッツリ堪能しよう。

平日は7時〜10時に営業し、朝ラーメンを提供する


■横濱家系ラーメン 五代目 野中家
住所:東京都豊島区東池袋1-27-7/電話:なし/営業時間:7時〜10時、11時〜24時、土・日曜・祝日11時〜24時※スープがなくなり次第終了/定休日:なし※臨時休業あり/支払い方法:現金、PayPay

【東長崎】漫画の巨匠たちが愛した昔ながらの“ンマーイ”中華そば「中華料理 松葉」

かつて漫画の巨匠たちが苦楽を共にした「トキワ荘」があった、その周辺の「トキワ荘通り」沿いで古くから営業する「中華料理 松葉」。手塚治虫、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄など有名漫画家たちが愛した中華料理店だ。

「ラーメン」(600円)。オリジナル缶バッチがもらえる「松葉ラーメン」(700円)もある

多くの漫画家たちのサインが並ぶ。自身のサインとともに「ンマーイ」の文字も!

藤子不二雄Aの作品「まんが道」では主人公が「ンマーイ」と食べるシーンが登場。また漫画「ラーメン大好き小池さん」のラーメンのモデルとなったとも言われており、全国から漫画ファンが訪れる聖地的存在になっている。

店は昭和20年代後半に開業し、創業70年を超える老舗。醤油ラーメンが定番人気で、かつては「トキワ荘」に出前もしていたのだとか。現在は3代目の麗華さんが、娘の桃子さんとともに伝統の味を守り続けている。

3代目の麗華さん。約30年にわたり、厨房に立ち老舗の味を守る

ラーメンとともに「焼餃子」(400円)、「炒飯」(600円)のオーダー率も高い


「ラーメン」は昔懐かしい味わいと、600円という良心的な価格がうれしい一杯。自慢のスープは鶏ガラ、豚骨、野菜を一晩漬け込み、昆布や煮干しを加えたもの。あっさりとしながらも、動物系の旨味と魚介の出汁感がじわりと広がる。中細の麺は歯切れがよく、ブレンド醤油で味付けされたロースチャーシューといったトッピングもたっぷり。

人気の「焼餃子」はラーメンと一緒に味わいたい一品。手作りの餡は豚肉やキャベツ、ネギ、ニラとそれぞれ具材が大きめにカットされているので、ザクっと心地よい食感。溢れる肉汁にハマる!

「トキワ荘通り」の中央に位置する。一際目立つ黄色い看板が目印


■中華料理 松葉
住所:東京都豊島区南長崎3-4-11/電話:03-3951-8394/営業時間:11時〜15時(LO14時30分)、17時〜20時(LO19時30分)※売り切れ次第終了/定休日:月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)/支払い方法:現金

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