満たされているはずなのに幸せを感じることができない男・おいでやす小田さん。さまざまな芸人に「幸せ」について聞きまくるYouTubeの人気企画が、
「幸せってなんですか? おいでやす小田と14人の芸人が本気で考えてみた」
のタイトルで待望の書籍化!
本記事はこちらの書籍から一部抜粋・編集してご紹介。今回は千原ジュニアさんの対談から。長年第一線で活躍する彼にとっての「幸せ」とは、果たして?
トップの人が食べるカップラーメンのおいしさは、また違うのかも?
小田:
トップに上り詰めたら幸せなんかなっていう疑問と同時に、トップの人たちに同情してしまう部分もあるというか。たとえば、憧れの人に会うってトップにいたら少ないんちゃうかなって思うんですよ。自分よりも上がそもそもいいひんから。後輩芸人の立場やったら「先輩が笑ってくれた!」で幸せになれるけど、上の人たちにはそういう幸せはないのかも、と勝手に思ってしまう。
ジュニア:
その逆もあるんじゃない?何十億円持っていて食べるカップラーメンのうまさとか。バイトしてカップラーメンをやっと買えるやつのうまさとはちょっと違うかもよ。
小田:
トップなのにあえてカップラーメンっていうことですか?
ジュニア:
下から上を見上げるばっかりが幸せなのか。上から下に降りていけるのも幸せかもしらんで。天上人が下界に降りてきて食べる、カップラーメンのうまさみたいな。
小田:
あぁ、なるほど。その場しのぎとか空腹を満たすためとかじゃなくて。
ジュニア:
そうそう。
小田:
トップの人たちって幸せなこともたくさんあると思います。ただ、僕の思い込みかもしれませんけど、トップゆえの悲しみとか寂しさみたいなのもあるんやろなと想像してしまって。そういう悲哀みたいなもんは別にないってことですか?
ジュニア:
俺なんかは中途半端やからトップの人たちの本当の気持ちはわからへんよ。でも、俺は楽しくやらせてもらってるけどな。
小田:
ほーん。