デンマークの伝説的レストラン「noma」(ノーマ)ヘッドシェフのレネ・レゼピ氏と、出版社KADOKAWAがパートナーシップを結び、東京・飯田橋にオープンするレストラン「INUA」(イヌア)。
6月29日(金)の開店に先立つ5月17日、同レストランが入居するKADOKAWA富士見ビルで開業記者会見が行われた。
同会見にはINUAのヘッドシェフを務めるトーマス・フレベル氏、nomaのヘッドシェフであるレネ・レゼピ氏、そしてKADOKAWA取締役会長・角川歴彦の3氏が登壇。今回の“異色”のパートナーシップ締結と、開業に向けての意気込みを語った。
レゼピ氏はフレベル氏のINUAヘッドシェフに就任について、「トーマス(・フレベル)は今回のINUA開業に向け、長い時間をかけて日本各地を巡り、日本人以上に日本の食材を探求してきた」と語り、フレベル氏の努力と才能を高く評価し信頼していることをうかがわせた。
当のフレベル氏は、食材探しの旅の中で出会った食材の魅力や、その生産者たちに対する尊敬の念を述べつつ「日本国内で手に入れた食材と、自分が今までにnomaのシェフとして経験してきたものを融合させたメニューを提供するつもりだ」と語った。
また、今回彼らとパートナーシップを結んだ角川歴彦は「INUAの経営に関しては彼らにすべて委ねている。彼らが今まで培ってきたものを通じて、日本の文化を変えてくれるくらいのことを期待している」とコメント。KADOKAWAとしても初となるレストラン業に対する決意と期待をにじませた。
気になるINUAの営業日時だが、毎週火曜日から土曜日まで、17時からディナーの提供のみを行う予定。予約はすでに受付中だが、同店のメニューを一日でも早く味わいたい・体験したい人は今のうちに予約したほうがよいだろう。
桑原健太郎