滋賀県立琵琶湖博物館(滋賀・大津市)では、空中遊歩道「樹冠トレイル」が完成し、11月3日(土)オープニングセレモニーが行われた。その日に一般公開もされて、多くの来館者で賑わった。
2020年のグランドオープンに向け、展示室を3期に分けて大規模なリニューアル工事を行っており、今回は、第2期の締めくくりとなる。樹海トレイルは、地上最高約10m・全長約150mの野外施設。縄文時代や弥生時代を再現した「縄文弥生の森」内に設置され、「丸子舟トレイル」・「森のトレイル」スポットでは、木々を間近で観察でき、「びわ湖デッキ」・「鳥の目デッキ」の2つの展望台からは、比良山系や琵琶湖を一望、まさに空中庭園にいるかのような散歩が楽しめる。また、琵琶湖の伝統漁法「エリ」も見られる等、琵琶湖と森を存分に感じることができるネイチャースポットが誕生した。
爽やかな風が吹き、鳥のさえずりが聞こえる中、篠原徹館長は「野外へ行くフィールド的な入口として象徴的な存在になるのではと思います。ここから、魅力的な滋賀県の山や川、そして野原に出かけていただきたい」と期待を語った。また、この日訪れた大津市在住の70代夫婦は「家が近くなので月一回は必ず来ています。エリが見えるし、とても眺めがいいです。これから白鳥が見れるかも」と双眼鏡を手に楽しそうに話した。
■滋賀県立琵琶湖博物館
住所:滋賀県草津市下物町1091 時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
休館:月曜(休日の場合は開館、その他臨時休館あり)
入館料:一般750円、大学・高校生400円、中学生以下無料 ※樹冠トレイルの利用は無料
駐車場:420台(普通車550円、自動二輪・原付200円)
交通:JR琵琶湖線「草津」駅下車。近江鉄道バス、びわこ博物館行き(約25分)、「びわこ博物館」下車。徒歩すぐ。
森田直子