2018年の宮城のラーメン界は、つけ麺もジャンルとして注目された一年だった。今回は「仙台にしずくあり」といわれる人気のつけ麺専門店を紹介する。
ラーメンへの情熱ほとばしる香り高い極上の自家製麺「つけ麺屋 しずく 夢」
仙台において「つけ麺専門店」があまりなかった2012年、しずくは堂々「つけ麺屋」と屋号に加えオープンした。店の脇に作られた真っ白な製麺室も新鮮だった。店主の駒井氏は自らの仕事場となる製麺室に「夢」と名付け、それもまた屋号に加えた。自らの店、自らの麺、それらはすべて「夢」の始まりだったのだ。
おすすめは「新濃厚魚介つけ麺」(780円)。粘度の高いつけ汁は、鶏ガラやゲンコツを20時間かけて炊き出した動物系スープに、魚介ダシと魚粉で旨味をプラス。小麦香る自家製麺も力強い弾力があり、スープに負けていない。
自家製芝麻醤(チーマージャン)、山椒油、専用ラー油などが一体となった絶品「汁なし担々麺」(800円)もぜひ食べたいメニュー。
「つけ麺は麺が命」。この信条は創業時から今も変わっていない。客になるべく鮮度のよい麺を味わってもらいたいと1日に2回、時間をずらして製麺している。できたての麺は喉越しのよさ、モチモチ感が際立つ。
「打ちたての麺は何もつけず、そのまま食べてもおいしいんですよ」と笑顔で話す駒井氏。その思いが着実に麺をおいしくした。今では「仙台にしずくあり」といわれるつけ麺店の一杯を、ぜひ味わってほしい。
■つけ麺屋 しずく 夢 住所:仙台市青葉区錦町1-2-8 電話:022-211-8723 時間:11:00~15:00、17:30~21:00ごろ、土祝11:00~ 21:00ごろ※スープがなくなり次第終了 休み:日 席数:16席(カウンター8、テーブル8) タバコ:禁煙 駐車場:なし
ラーメンWalker編集部