2018年12月13日(木)、「名古屋マリオットアソシアホテル」の元製菓料理長・松島義典氏が手がける洋菓子店が名古屋市中区にオープンする。世界一のパティシエの店とあって早くも話題だが、そんな「Glacier X」は”X”の名の通り、ワクワクするような未知があふれた店になりそうだ。
松島氏は、1999年に「名古屋マリオットアソシアホテル」の製菓料理長に就任した後、2003年に世界最高峰の洋菓子の国際大会「クープ・デュ・モンド」の個人部門で1位を受賞した名パティシエ。その後も国内外でのコンクールで活躍を続けた彼が店を構えるとあって注目度は抜群だ。
店内は、洋菓子店とは思えないようなラグジュアリーな空間。ケーキやアイス、アイスケーキ、焼菓子が販売されているほか、氷彫刻の展示もある。なかでも目についたのは、「X」と名付けられたアイスケーキ3種類。「X?」と不思議に思っているとその名の由来は、「これは何?どんなお菓子?」と謎めかせるのが狙いだそうだ。これらのアイスケーキは、なんと持ち帰り不可。奥にあるイートインスペースのみでしか食べられない限定のケーキになっている。
松島氏おすすめの「ピスタチオ オペラ」(626円)を味わってみたところ、濃厚なピスタチオのなかに、ほんのりラズベリーの甘酸っぱさとプチプチ食感もあり絶品!ピスタチオの入った生地が何層にもなってできているので、より一層風味が感じられピスタチオ好きにはたまらない一品だ。そのほかにも、ピスタチオやマンゴーのジェラートなど、どのスイーツも素材の旨味が存分に感じられる奥深い味わいが特徴。ぜひ口に入れた瞬間に広がっていく幸福感を体験してほしい。
元ホテル製菓料理長とあって、「全体的に小さくてお高めなのでは?」と想像していたが、1番安いアイスで378円と手を出しやすいのも特徴だ。「ホテルの小さくてかわいいっていうのとは違う方向にしたい」と松島氏が語っていたが、実際に見てみると納得。どのスイーツも濃厚で大きめなので、1個の満足度が高かった。
松島氏の経歴や、一見入りづらそうなラグジュアリーな店構えからは想像できないくらい、入ってみると気さくなスタッフやポップな商品、手に取りやすい価格設定で、予想をいい意味で裏切られた。松島氏の“ホテルらしさ”のあえて逆をいくスタイルやコンセプトは斬新で、どんな人にでも楽しんでもらいたいという心意気が感じられる。
店名の「X」には”未知なる体験”という意味や”Xデー”などの意味が込められているそうで、これから革新的な菓子を生み出していくと強く語っていた松島氏。本オープンは、2018年12月13日(木)!名古屋の新たな名店に、足を運んでみよう!!
吉川明里