長崎県美術館(長崎県長崎市)で、企画展「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 世界文化遺産登録記念 クアトロ・ラガッツィ 桃山の夢とまぼろし 杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ」が開催されている。現在は後期期間で、会期は1月27日(日)まで。
国際的に活躍する現代美術作家、杉本博司が手がけた天正少年使節関連の近作群の他、使節関連の作品、史料を展観する展覧会。
杉本は2015年にイタリアを訪問し、その際に天正少年使節が描かれた16世紀末の壁画と出会ったことから、杉本にとってこの旅が使節の足跡をめぐるものであると同時に、日本と西洋を往還してきた自身の精神の出自をたずねるものともなった。
同展では、杉本の作品全28点に加え、ローマのジェズ教会が保管する3点の日本殉教図をはじめとした貴重な史料や当時の南蛮美術、キリシタン美術などを紹介している。
また、1月12日(土)の14時30分からは、学芸員によるギャラリートークも開催される。長崎の文化や歴史を学びに長崎県美術館を訪れてみよう。
ウォーカープラス編集部